地域観光 振興作戦

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更新 2020/10
4.KVGの【新たな仕事(活動場)の開発】について (2020/2 記)
  緒 言
  KVGは約20年前、呉観光の一役を担って結成されました。 当時、観光案内は、各地の郷土愛者などによる「個人ボランティア」が主流だった時代に、 KVGの「組織ボランティア」結成はかなり先進的でした。 続いて大和ミュージアムも開館し、呉観光の雰囲気は急速に盛上がりました。  KVGの社会的注目度も大きく、観光イベントなどには、呉市役所や瀬戸内海汽船、JR等々の外部団体から要職者も度々顔を出していました。 仕事(活動場)も入船山記念館、呉探訪バス、JRウォーク、下蒲刈、御手洗、マリンライナー、呉~松山フェリー、音戸・・・等々、次々拡大し、KVG内の雰囲気も活性的でした。
  私たちはその後も変らず、観光ガイド活動に誠心誠意を尽くしてきました。 しかし世の中は、情報革新や交通網の発達など、時代の変化に伴い大衆観光客の動きも変っています。
  つまり観光客は広範囲の観光候補地から好きな地点を選べます。 しかし個々の観光拠点は競争に勝たなければ選ばれません。 周遊経路も従来通りではありません。 素通り地点に変ったり、見学(滞在)時間の短縮化などの現象は各地に見られます。
   KVG担当エリアも、ガイド客数は全国的な観光客数の伸びに比べ、かなり低迷しています。 私たちのガイド時間も短縮化が余儀なくされています。
  それは、大和ミュージアムを見学後、呉(旧市内)は素通りするなど、外部要因の変化が大きいとしても、KVG部員のモチベーションも、活性化も低迷は免れません。
   ともかく新しい時代に即した新たな仕事(活動場)や、新たな活動手法を、私たち自らの手で切り開いていかなければ、じり貧以外ありません。 そんな観点から考えるところを述べてみたいと思います。

 
 
 KVG発足後の経緯と現状について(一部既報)
  次は、私がKVG入会以来、現在まで経験してきた経緯です。

 ◆御手洗のガイド
  豊島大橋開通により観光客が急増しました。 当時は、KVG(私も含め7~8名の旧市内部員)が全力で殆ど全てのガイド依頼に対応していました。
  現在は、豊町メンバー2人+KVG(下蒲刈)部員(4人)で殆どのガイド依頼に対応し、呉(旧市内)部員の応援は殆ど必要がなくなり、呉(旧市内)グループの活動(仕事)量はそっくり減少しています。

 ◆瀬戸内サミット
  ひと頃は、県内の外部団体にも積極的に働きかけ「瀬戸内サミット」の”呉”開催にも漕ぎ着けました。 KVG部員の協力度もモチベーションも、かなり高い時期がありました。
  しかし現在はそんな考え方をする人がいません。 KVG三役や市役所担当者も、積極的な挑戦意欲は、明らかに後退の感が強く、部員全体のモチベーション低下も認めざるを得ません。

◆呉~松山船上ガイド
  松山ボランティアと連係し呉部員は(私も含め)6人で対応していました。 それに付随して(呉~松山航路以外の)クルーズガイドの依頼や、瀬戸内海汽船の新しいコースの下見などもありました。 しかし諸般の事情(ガイド依頼する客が少ない、乗船便変更やキャンセルに対応が難しい等)で船上ガイドは中止になりました。
 その後、松山ボランティアとの連係も解消し、それに付随するガイド依頼も、次第に疎遠になり、結局、現在は一連の活動場を全て失ったままです。

 ◆入船山記念館のガイド、呉探訪バスのガイド
  入船山記念館ガイドも、呉探訪バスも、当時、呉観光ムードの盛上がりに呼応して始まりました。 KVGも大いに期待されていました。 しかし呉探バスは、採算ベースに乗らず自然の成行きで廃止されました。 現在は”呉街バス”に引継がれていますが、KVGはオモテ舞台から追いやられ、少ないお客様にボランティア員が群がる状態では、モチベーションも限度があります。
 入船山記念館も、今一歩活気に欠けます。 平日のガイド員が確保できない状態です。 それが続くとすれば、例えば大和ミュージアムにも協力を求めるとか・・・手当てを考えなければ、呉市の為にも、お客様の為にもなりません。

 ◆おさんぽクルーズ
  現在、KVGと瀬戸内海汽船との接点は、”おさんぽクルーズ”のガイド契約のみです。 それもお客様は少なく、私たちのガイドを期待して乗船するお客様はゼロに等しい実情です。
 以前、瀬戸内海汽船の営業施策として、呉市との関係緊密化を模索する上で、KVGの利用価値があり、山元会長(当時)は積極的に応えていました。 その頃(私は)呉~松山フェリーの船上ガイドや、陸奥記念館(周防大島)~呉間のガイド依頼や下見も何回か受けました。 瀬戸内海汽船からKVGメンバー全員にベストを支給して貰ったこともあります。
 しかし今の状態では「瀬戸内海汽船とのガイド契約」も、打切られるのは時間の問題と考えます。

 ◆JR;「マリンビュー」でのガイド
 かつては「呉=観光振興」の一翼を担ってスタートしました。 最近まで続いていましたが、今年10月より、新車両で運行、区間変更等の理由で、私たちの乗車は打切られました。

 ◆音戸、三ツ蔵ガイド支援
  かつて大河ドラマや、映画”この世界の片隅で”の放映時には観光客が殺到し、KVG部員はかなり負担にも拘らず意欲的に対応しました。 それは十分な仕事さえあれば部員のモチベーションも高揚し活性化に繋がる証しと言えます。 しかし一時的なブームは永続しません。 今後、新たな仕事を待っていても、棚からボタ餅の保証はありません。

 ◆上部組織への情報提供・建設的提案
  以前、山元会長の時代には、私たちのガイド活動によって得る情報は勿論ですが、その他のも市役所を筆頭に、JRや瀬戸内海汽船や、松山や竹原や周防大島など周辺地域のボランティアや、大学の先生などと連絡網があり、新情報や提案などを積極的に行ってきました。
  しかし現在は外部団体との連絡網は殆どが解消され、ガイド活動で得られる情報提供や提案も、私たちの主体性は殆ど皆無に近い状態です。
  ◆◇◆ KVGの課題
  現在、国内観光地の動向は、観光ボランティアの活躍なくして「観光発展」はあり得ません。 各自治体は「観光ボランティア育成」に力を注いでいます。 それは”呉”の場合も同様です。
  しかし、KVGの活動ぶりは、呉街バスも、入船山記念館も・・・市内至る所で、市民はしっかり見ています。 それだけに、私たちは「しっかり活動している姿」が示せなければ、市役所からも支援や助成する意味がなくなります。
  しかし私たちは、お客様の ”おもてなし”に誠心誠意を尽してきたとは言え、過去をふり返ると上記の通り、新たな活動場は見出せないまま、KVGの実質的な活動も、社会的存在価値も、部員の活性度も・・・、発足当時からは格段にレベルダウンしていることを認めざるを得ません。
  時代の変化を読み、観光客の動向に、いち早く順応する手法や、新しい仕事(活動)場を見出すことは、KVGにとっては必須の課題になっています。

  
 KVGの 新たな仕事(活動場)開発について

  かつては呉観光振興を大目標に、強い期待を担って発足したKVGです。
しかし今の時代は、情報革新や交通網の急発展により、観光客の趣向や動向変化対し、旧態依然のやり方は(上述の通り)通用しません。 それには、新たな仕事(活動場)開発が急務になります。

   ここに、新たな仕事(活動場)とは、次の様な 「開発事項」 の包括を考えています。
      ❶ 新たなガイド手法・・・来訪客のリピーター化を促すガイド手法
      ❷ 新たな活動場・・・・現在行っていない「新たな活動」のメニュー追加
      ❸ 新たな社会貢献・・・私たちが把握する新情報の提供、提案など

    それについて、私なりには試行錯誤しながら経験したところを述べていきます。

 2-1.来訪客のリピーター化を促すガイド手法
  (1)連続ドラマ形式 のガイド手法について
  拠点ガイド方式 の問題点
  魅力スポットが各地に次々開発された現在、各観光拠点の「見学時間短縮化」は時代の趨勢です。 それに対し私たち(ガイド)は、限られた時間内にできるだけ詳しく説明するには、各拠点(入船山とか、遺産巡りとか、海軍墓地とか・・・)に範囲を絞って(拠点ガイド方式)簡潔に要領よく説明することが余儀なくされます。
 それは、(やまとミュージアム内、広島平和記念館内など)大勢のお客様をてきぱき裁くには一般的に採用されています。
  しかしKVGのガイドエリアを訪れるお客様は、通常、(1日) 1拠点か せいぜい 2拠点程度しか周りません。 それでは、私たちが一拠点に絞って、幾ら一生懸命ガイドしても、「”呉”の魅力(=底力)」は伝えられません。 誠意には感謝されても、再来訪(リピータ-化)を促すこともできません。 しかし見学時間の短縮は時代の趨勢です。
  ガイドの仕方も何か改めなければ、KVGは存在意義は衰退の一方しかありません。

  連続ドラマ形式 のガイド手法
  『見学時間の短縮化が時代の趨勢』なら、私たちのガイド方法も改めねばなりません。
 呉に来訪したお客様に主目的(興味)を尋ねると、①海軍関係のジャンルが主流ですが、②特に考えのない人(偶然、仕事で or近くに来たから)もかなりいます。 その他 ③周辺の景色や、④グルメなどに興味をもつ人もいます。
  ガイド開始時は、そんなお客様の興味を確かめて、筋書き(ストーリー)を組立てます。
 そして説明を始めると、①興味深いジャンルは終始変らない人、 ②話している内に別のジャンルにもっと強い興味が移る人、 ③ジャンルは関係なく呉に関する話を何でも聴きたがる人・・・など、様々な反応が現れます。
  そんな反応を読みながら、説明の仕方を修正しますが、リピーター化を促すには次の様なガイド手法がインパクトが強いことを、私の経験で確かめています。
 ◆近郊からの来訪客には、
  呉湾の風景と対比する形で「とびしま海道沿いの絶景」を紹介し、海軍鎮守府に関連づけて「遺産めぐりバス」や、「入船山記念館」、「おさんぽクルーズ」・・・などの紹介を組み入れます。
 勿論、限られた時間なので見出しだけですが、「今回の来訪では未見学スポットを洗い出し、説明し切れない部分(続編)は後日改めて・・・!」と、連続ドラマ化して再来訪を促します。
  ドラマの筋書きや、区切りの設定や、話の導入の仕方には多少ノーハウが必要ですが慣れるに従い、多くのお客様は「呉周辺の見所(見学価値)」に改めて魅力を感じ、再来訪したいと感想が告げられます。
 ◆遠来のお客様には、
  しかし遠来客に対しては事情が異なります。 ”戦艦やまと”や”旧海軍”に、強い興味をもつ人は多くいますが、遠方の人に、呉に再来訪を促しても、実現は簡単でありません。
  それには入船山記念館とか、アレイからす小島とか・・・を、軍港四市と対比しながら説明します。 呉鎮守府の説明だけでなく、できるだけ日本海軍全体をテーマにして、その中で呉の置かれた役割や実績等の話に導けばスケールが大きくなります。 勿論短時間では説明し切れませんので、続編は例えば(関東の人なら)横須賀に、(九州の人なら)佐世保に・・・、お客様にとって身近なものを引合いにしながら、"呉"の特徴を説明します。

  しかし呉以外の情報は(自分より)お客様の方が詳しい場合など、最初は戸惑うこともあります。 しかし慣れれば、私たちが呉の説明をし、お客様からは外部の情報を交換する、そんなテクニックで、多くのお客様自身も喋りながら もっと盛上り、互いに勉強し合うことができます。
 それを軍港四市で連係し、互いに来訪したお客様を送り合う手法です。
 それは、以前私たちも参加した四市交流の主旨なので、他の三市も既に実行されていると思います。

 ◆御手洗~下蒲刈の連係ガイド 
  同様なことは、「御手洗」と「下蒲刈」のガイドも、それぞれ独立型でガイドしています。

  御手洗を案内する時は、地を這う「蟻の目」で見る風景だけでなく、北前船の集積風景は高所の「歴史の見える丘」から眺めれば、もっとはっきり想像できます・・・と、ウォーキングを兼ねて再来訪を促します。
  北前船は御手洗に集ったことよりも、御手洗と同様の港が日本中に開かれ、色々な物資や文化や情報を全国に伝搬した意義が大きいこと、それには朝鮮通信使によりもたらされた大陸文化も融合し、非常にユニークな「江戸時代の文化・風俗・庶民生活等」の説明し、下蒲刈とのセット観光を推奨します。

  それにより、結構多くのお客様が頷かれます。 しかし勿論、全てを説明することはできないので、「続きは改めて・・・」と連続ドラマ化して再来訪を促します。 ドラマの筋書きや、区切り設定には工夫が必要ですが、上手くできればお客様の反応は結構 強く表れます。

  しかし「御手洗~下蒲刈」は、切離してガイドするのでなく、もっと効果的な方法は、私たちが(豊町と下蒲刈を連続してガイドする=「セットガイド」(後述))です。 そうすれば、もっとインパクトのある「とびしまドラマ観光地区」に昇格します。

 

2-2. 現在行っていない「新たな活動」のメニュー追加
  (1)座学(ミニセミナー)形式のガイド  「プラザ待機ガイド等」(詳細は別報)
  呉に来訪したお客様は、プラザに来られれば職員が丁寧に応対し(接客には)笑顔を見せますが・・・、しかし大和ミュージアムとか、入船山記念館や、音戸の瀬戸や、下蒲刈、御手洗など興味はあっても(交通事情等で)「見学可能な箇所」は近辺の一部に限られ、特に遠来のお客様は「呉観光に期待外れ」の面持ちで立ち去る人が多く見られます。
 プラザ職員の案内で、歴史の見える丘やアレイからす小島に行っても、そこには誰もいない、通行人や住民も話し掛けられる雰囲気でもない・・・では、感動や目新しい発見は殆どできません。
  しかし個々のお客様に対し、プラザ職員が対応できることには限りがあります。 それを少しでもカバーすることを、私たちの仕事(活動場)にしようと言う発想です。
 それを私は(約 1年半)試行を続けてきました。   別報 ”プラザ待機ガイド” 参照
  プラザ内では、プラザ職員と一緒に、またはロビー内のテーブルに着席して市内散策のヒントとか、呉の歴史や現在の街の様子、或いは自然景観の特徴・見所などを、お客様の興味を誘う様に、口頭で説明すればお客様の中には、(説明を聞かず直接現地に行っていたよりも)もっと強く興味を惹かれ、後日必ず現地に行きたいと感想を述べる人もいます。
 都合が合えば、周辺散策に同行して、呉の観光魅力を伝えることもできます。
  しかし、私一人だけでは、待機する頻度も、できるサービスにも限度があります。 従って実績的には微々たる程度ですが、KVG部員も、手の空く時はプラザに集まって皆で雑談する(=待機)様な雰囲気にすれば、もっと大きな仕事ができます。
 部員同志の意思疎通にも、KVGの活性化にも一石数鳥の効果になります。

      
   (2)「複数拠点(広範囲周遊)のセットガイド」 の受付け
   観光バスやマイクロバス等で来訪するお客様を対象にした「同乗ガイドサービス」の受付です。
  コンセプトは先に述べた「連続ドラマ型観光ガイド」の拡張版です。

端的な例として;
  前述の御手洗~下蒲刈( 2拠点)を、セット見学する団体バスは、結構多数来訪します。 
 しかし現在は、ガイド依頼(受付け)も、ガイド者も(豊町観光協会/呉KVGが別々に)独立対応している為、「御手洗/下蒲刈」それぞれ拠点ガイド方式(前述)で、両拠点を結ぶ「連続ドラマ型」のガイド説明にはなりません。
   「江戸時代の文化・風俗・庶民生活等(御手洗)」と「朝鮮通信使(下蒲刈)」)の関わりについては、前述しましたが、バスに同乗して物語性をもたせて説明すれば、もっと大きな相乗魅力が生まれ、お客様は結構頷かれます。
  それは、回数は少ないですが、私は、何回かの実際乗車経験で確かめています。
 但し、これ(御手洗/下蒲刈)は単なる一例です。
   旧市内も、現に各拠点の見学時間の短縮化は時代の趨勢です(前述)。
だから「拠点(独立)ガイド方式」onlyに頼っていては、私たちのガイド時間が圧縮され、呉全体のトータル魅力を伝えるチャンスも目減りし・・・、ジリ貧路線しかありません。 それが現状です。

  要は私たちは、呉市内だけ、・・・しかも旧市内だけ、入船だけ、音戸、下蒲刈、御手洗だけと限られた拠点に籠って、幾ら待っていても観光客は来訪しません。
  例えば、≪旧市内+下蒲刈+御手洗≫、  ≪旧市内+音戸+江田島≫・・・、将来的には  ≪呉湾+松山航路≫、 ≪旧市内+宮島≫、 ≪呉湾内+柱島+陸奥記念館≫・・・等々
  少しづつでも範囲を広げて「ガイド依頼」を受けられる様、部員育成に努めなければ、KVGの活躍場は開けません。

 

 2-3 新たな社会貢献・・・私たちが把握する新情報の提供、提案など
(1)旅行会社等のツアープランナーと話会い(新観光ルート等の提案)
  現在、ガイド依頼の受付は、相手からの依頼をそのまま受けます。 呉市内についてツアールートやスケジュールについて、KVGは(専門の立場で)相談を受ける仕組みも、提案する仕組みもありません。
  しかし先方のツアープランナーは”呉”に詳しい訳ではありません。
 しかも彼らの目はもっと広範囲なエリアに向いて、「新興の魅力スポット探し」に一生懸命だから、呉がツアーの目的地になる確率はごく限定的です。 偶々、通過点として(呉の)一部に立ち寄るのが普通です。 しかも団体客は一律行動なので、全員が退屈しない様、更に短時間化します。
  見学時間の短縮は時代の趨勢であること、そんな短時間ガイドに生真面目に応じるだけでは、私たちの仕事(活動場)の活性化は難しいことは前述しています。
 しかしそれが現状で、そんなコースプランは、ルーチン化(既定化)しているので、(呉観光に最も精通している)私たちが動かない限り永久に改まりません。
  旅行会社のツアープランナー等と面会し、”呉を中心にする新たな魅力的コースプラン「観光商品」等を提案し、実現を目指していく以外に道はありません。 それは呉観光の現場実態に最も精通している観光ボランティア以外には出来ないことなので、KVGの責任は大きいと考えます。

 (2)外部地域との連係
   以上の様な、KVG自身ですべきことは、しっかりするとしても、自力で成果を上げることはできません。 呉探バス、おさんぽクルーズ、呉松山フェリー、JRウォーク、マリンビュー等々、私たちの活動場は、全て外部団体との相互連係がベースになっています。
  時代の変化で廃れるものは仕方ありません。 しかしそれに代わる新たな仕事(活動場)の開発には、外部団体に頼る他はありません。
  外部団体としては、現に接点のある、瀬戸内海汽船や、JRとの関係は絶対守らねばなりません。
それに加え、最近は、発達した交通網や、全国に次々生まれる新興観光スポットと共存するには、旅行会社等のツアープランナーや、近辺 or 軍港四市の観光ボランティア団体などの外部団体にも連係を拡げていかなければ絶対に勝てない時代になっています。
  それには、KVGも、時代に即した仕事(活動)に何時でも対応できる様に、意欲のある人を育てていかなければ、呉観光は時代の波に乗ることはできません。 更に取残されていく以外ありません。

 (3)上部組織への情報提供・建設的提案
  観光ボランティアは、日本全国から来訪する観光客と直接接します。 それは全国的な動きも観光事情も、お客様自身の思いも、呉観光についての意見も・・・聞くことができます。
  それを観光ガイドの度、繰返していれば、世の中の観光事情も、”呉”の実行すべき観光戦略も・・・即刻、手に取る様に見えてきます。 それは観光ボランティアしかできない特技です。

  現に、国内観光地で、観光ボランティアの活躍なくして「観光発展」する事例は耳にしません。 だから各自治体は「観光ボランティア育成」に力を注いでいます。 
  私たちも上部組織(市役所など)や、関係部署に提供し、建設的な提案をしていくことは、観光ボランティアとして最も重要な役割だと考えます。

 

 . 要 約

  以上、再度本文見直し用に、要約(項目のみ表記)を添えておきます。
KVGの 仕事(活動場)開発について
 ❶ リピーター化を促すガイド手法
     (1)連続ドラマ形式 (ストーリー化)のガイド手法 
        ◆近郊からの来訪客には、
        ◆遠来のお客様には
        ◆御手洗~下蒲刈の連係ガイド
 ❷ 現在行っていない「新たな活動」 のメニュー追加
     (1)座学(ミニセミナー)形式のガイド
     (2)「複数拠点(広範囲周遊)のセットガイド」 受付け
 ❸新たな社会貢献・・・私たちが把握する新情報の提供、提案など
      (1)旅行会社等のツアープランナーと話会い(新観光ルート等の提案)
     (2)外部地域との連係
      (3)上部組織への情報提供・建設的提案

  瀬戸内観光作戦;         8
 
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