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大和ミュージアム一般来館者(初心者)向け |
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7. |
観光ボランティアによるレクチャーの提案 |
(2021/ 3記) |
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【1】 提案理由
”呉周辺”には、→❶瀬戸内景観など自然条件に合せ、→❷江戸時代の文化・風俗を彷彿する歴史遺産、及び→❸近代日本形成の針路を開いた呉軍港遺跡(日本遺産)や、→❹大和ミュージアムには戦艦大和を中心に、呉軍港の歴史を総括する展示品などが 豊富に揃っています。
それらは何れも「日本の歴史を物語る貴重な文化財」です。 その中でも観光客が(呉を)訪れる第一目的は、大和ミュージアム及び呉軍港関連施設(遺構)と言えます。
私たちは「おさんぽクルーズ」(後述)で、呉湾の観光ガイドをしますが、その殆どは大和ミュージアムを見学後のお客様です。 ガイド時は、早速、見学の印象を訊ねますが、回答は「歴史的にも貴重な展示品や遺物(外観)を見たこと」及び館内ボランティアの説明にも、ほぼ全員が満足しています。
しかし更に訊ねると(後述しますが)、一般観光客には、「貴重な遺物や展示品(外観)を見ることができた』と言う満足感で、それら(点)が(線)に繋がる脈絡『ストーリー感覚』は、殆ど”無”に近い状態です。 つまり雑貨店の商品(外観)の珍しさに満足する感覚で、”呉”魅力の
『本質』は評価されていません。
それでも私たちが、呉湾の風景に併せて呉鎮守府の歴史などの説明を加えれば、新しい世界が開ける様に興味津々となる人が大勢います。 大和ミュージアムの見学をし直す人や、再来訪の意向を示す人も現れます。 |
例えて言えば、
→①一般大衆は戦艦”大和”の知名度に惹かれて呉(大和ミュージアム)に来訪しますが、
その時点の知識を、仮に小学校低学年レベルとすると、
→②館内で貴重な展示物を見学し、ガイドの説明も聞くと、殆ど理解できた気分で満足
して退出しますが、小学校高学年ぐらいの知識レベルで、全て「ハッピーエンド」に
終結しているのが現状です。
→③しかしそのレベルでは、自発的に探究意欲が湧き、自分で考え、参考書を調べる
レベルに達していません。
→④しかし私たちが、今一歩当時の歴史的背景などを説明し、中学生レベルまで向上
すれば、大勢の人が、自発的に ”呉”に関する興味が興味を呼ぶ(連鎖)状態に
移行することを経験しています。
、→⑤問題は、先生がいて中学生レベルまで導くことができれば、自学で高校進級(リピー
ター)を目指し呉ファンに生長する人も現れます。、
それが不十分な為、折角”呉(大和ミュージアム)”には大勢のお客様が来訪しても
呉観光振興も、大和ミュージアムの評価も、更に一段とランクUPするチャンスが、
ミスミス失われていることです。
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それが本提案;「ボランティアによる一般旅行者向けレクチャー開設」の主意です。
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【2】 「観光ボランティアによるレクチャー開催」の必要条件 |
観光ボランティアによるレクチャー開催には、次の点をクリヤーする必要があります。 |
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❶ |
レクチャーを開催する場所 |
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◆一般観光者向け、レクチャー開催は「大和ミュージアム」が可能ならば最も
理想的と考えます(それ以外に、適当と考えられる場所が思い浮かばない)
◆大和ミュージアムを利用する場合は、次の課題のクリヤーが必要 |
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❷ |
入館者の見学(滞在)時間が限られ、レクチャーを聴講する時間がない |
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◆一般の入館者は、展示品の見学( 1時間程度)しか予定していない。
◆バスツアーなど(主催旅行)も、コースが定着して見学時間の延長は容易でない。
◆受入側体制も見学順路もそれに合せて整備され、世間評も定着している。 |
❸ |
系統的に筋書き立てた説明する場=「レクチャー開催」が必要な理由 |
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◆一般入館者の殆どは、展示品を見ても単なる(点)としか理解できない
◆館内の展示物(点)を見学しながらの説明(立話し)では、聴講者の視点は、
現物(点)に集中して、系統立てた(線)としての思考力(理解力)は弱まる。
落ち着いた気分で、筆記が可能な雰囲気(座学の場)が必要である。
◆見学順路のビデオ映像は、他の展示物見学が優先して、落着いた気分で
視聴することは難しい。 |
❹ |
レクチャー開催頻度、及び 将来への永続性 |
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◆当初(試行段階)の開催頻度は、講師の集まり具合により調整する。
◆最終的には、「可能な限り頻繁に、且つ、永続すること」を原則とする。 |
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【3】 観光ボランティアによる一般旅行者向けレクチャー開催の提案
以上の条件を基に、レクチャー開催要領は次の様に考えています。
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一般観光客向けレクチャー開催要領 (試行=案)
前述の問題点をクリヤーするには、次の様な開催要領(案)を考えています。
※但し、試行を繰り返しながら改めていくことが前提の「当初試行=案」です。
1).対象観光客
試行期間中は、一般来館者の中から希望者を当日募集する
将来的には、事前予約(バスツアー等)を含め、拡大方法を別途考える
2).開講頻度
基本的には講師の人数、及び都合に合せて設定する
目標として; 試行期間中は 1~2回程度/月
講師状況や聴講者の反応を確かめながら調整する
将来目標; 定例; 1~2回以上/週 聴講者の反応に応じて調整する
事前依頼;会場、要求テーマ、講師、マッチング方法等=(将来課題)
3).聴講者募集方法
試行期間中は 大和ミュージアムロビーに当日予定を掲示し、
当日来館者に呼びかける (目標; 数名~10人程度/回)
将来的には 大体1か月毎の予定表を大和ミュージアムロビーに掲示、
及びその他、状況に応じて方法を考える
4).講 師
基本的にはボランティアから有志を募り、
「一般観光客向けレクチャーグループ(仮称)」を組織する。
必要に応じ学芸員の方にも、指導及び応援を仰ぐ
5).レクチャーの内容
「一般観光客」(=”呉” に関する知識レベルは初心者)を対象とし、
時間は、大体30分~1時間前後を目標とする。
テーマは、各回の講師が、自分のレパートリーから選定する。
《例》;呉(周辺を含む)の自然、歴史、遺構、遺跡、観光関連物件、
及び大和ミュージアム展示品や企画展にちなんで、各物件(点=複数)
を(線、または面)に繋がる様に系統立てた説明をする。
6).その他
組織; 『新規客開発グループ(仮称)』を結成する
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※上記要領(提案)は、前述の必要条件に次の考え方を加えた案出です。 |
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◆レクチャー開催は、他に適当な開催場所が思い当らない為、「大和ミュージアム」で行うことを想定した(案)であること。 |
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◆ 現状では、大和ミュージアムの見学時間は、世間評も、受入れ体制も、順路も、大体1時間前後が定着して、即座には変わらないとの想定で、
それには、集まる人数は少なくても、大和ミュージアム入館者の中、時間的に余裕のある人を対象にして、地道に進めていく。 |
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◆ 一般大衆にとって、目的地は ”呉”だけではなく、”呉”に特別な興味や知識をもっている人は少ない。
従って、館内の展示品や呉周辺の遺構や遺産(点)は、幾ら数多く見ても雑貨店の商品と同じ感覚でしか見ることの出来ない(初心者)を対象にする。 |
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◆ それには館内の展示物を見学しながらの説明(立話し)とは別に、系統立てた説明(レクチャー)が効果的と考えること。 |
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◆ レクチャーは、『出来るだけ頻繁、且つ永続』 する為にはボランティアが主体でなければ難しい。
活動する『一般観光客向けレクチャーグループ(仮称)』の結成が必要と考えます。 |
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【4】”呉湾 おさんぽクルーズ”(呉ー江田島往復フェリー)のガイド体験から |
「呉湾おさんぽクルーズ」は、呉~江田島フェリー(往復約45分間)船上で、お客様(通常 数人程度)に、呉湾の風景や歴史について観光ガイドをしています。
お客様は、「大和ミュージアム」を見学した後、関連する呉湾の風景も眺める為に乗船するのが通例ですが、大和ミュージアムの印象や、ガイド開始後の反応は大体次の通りです。 |
❶ 「大和ミュージアム」に入館前は、「戦艦大和は日本の誇る優秀な軍艦・・・』 とはどんなものか?興味を以て入館します。
そして見学後の印象を尋ねると、スケール、技術力、戦艦大和の凄さが実感できた。 海底から引揚げられた遺物の貴重さや物珍しさに感激した。 館内ボランティアの説明も分かり易かった等々・・・大旨、満足しています。 |
❷しかし呉湾ガイドを開始し、大和を建造した目的は?、太平洋戦争と大和の関係は?、最後に出撃した理由とか、呉軍港とは?、呉鎮守府とは?、海軍工廠とは?・・・と訊ねると、(一部の
”呉”マニアを除き)一般観光客には殆ど理解されていません。
つまり折角の展示資料や、市内にある遺構や遺産も外観だけの満足感であって、戦艦大和や ”呉本来”の魅力(真価)は、活かされていません。 |
❸それは一般観光客の場合、沢山の候補地の中から”呉”を選び、来訪したとしても(戦艦大和や呉軍港に)格別深い知識や興味もっている訳ではありません。
大勢の観光客、はツアーを見つけたとか、テレビを見て興味が湧いたとか・・・、寧ろ、偶然の要素で大和ミュージアム来館が選択されるのが実情です。 だから幾ら展示品や、教科書や、参考書など(点)が揃っていても、(線)に繋がる理解ができないのは当然かも知れません、 |
❹しかし もっと問題なのは、”おさんぽクルーズ”のガイドで、少し説明すれば、急に興味を倍増し熱中する人が大勢いることです。
つまり、それを説明する「場所と先生」がいれば、「”呉”や、大和ミュージアム」についてもっと奥深い魅力(感動)を覚え、もっと大勢が『呉リピーターや、大和ファン』に成長し、呉発展に繋がる機会損失がミスミス見逃されていることです。 |
❺本案 【観光ボランティアによる『一般旅行者向けレクチャー開催』】は、そんな経験に基づいて提案する次第です。■
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