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雑感 - ,PART - ,3




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******** 2006 ** 06/12(月)〜 16(金) *********

30.雑感≪低級犯罪者 vs 高級犯罪集団≫
  06/12 Mon 〜 06/16 Fri ≪雑  感≫
私は,相変わらず変化に乏しい生活しかできない。  狭い我が家ではそれでなくてもあまり気が合うとは言えない奥さんと,1日中ず〜っと顔を突き合わせている。  これは一般論として 定年になるとトラブルの元になると聞くことはあったが,この歳になって実感として,というより現実になった。 だが,そんな話は ともかく ・・・。

 しかし今の世の中は一体どうなったのだろう・・・?。 毎日々々殺人事件や,誘拐や,とんでもない児童虐待や,放火殺人や,窃盗,詐欺,偽装,搾取,粉飾・・・・,毎日テレビと睨みっこだから余計に感じるのかも知れないが,この先が暗じられる。

こんなことを 小泉総理の奨励・・・とは言わないが・・・。  しかし『世の中 色々・・・』とか,『お金の為なら何でも・・・』,『票の為にはホリエモンでも,北朝鮮でも利用・・・』,『日本銀行総裁なら村上ファンドもインサイダーでも・・・自由自在』,『役人は庶民の税金や年金は使い放題』,『自分の為には天下り法案強化も自由・・・』, →右欄へ















『道路公団も,防衛施設庁も 談合は全国ネットで堂々と・・・ 』,『特殊法人という名の大泥棒は丸太り,決して滅びない』,『挙げ句の果て夕張市や大阪市や・・・財政破綻は誰にも責任なし・・・』,『橋本元総理の献金問題は 全員協力して花の逃げ道を造る』,・・・こんなこと書いてもどうしようもないのだが・・・。

こんなことができるハイクラス犯罪者は トカゲの尻尾以外は絶対に捕まらないこと お墨付だ ・・・。  こうなるともう,高級犯罪は趣味の一種だから簡単には止められない・・・。  ともかく 誰かがこんな世の中にしてきたことは間違いない。

 しかし・・・,そんな高級犯罪のできない人たちは・・・,危険で歩の悪いことは知りつつ,日常の生活と鬱積のハケ場を 前述の様な低級犯罪こ向ける。
 勿論,私がそれを擁護する積もりはない。  しかし,小泉総理の理想とする社会とは・・・ そんな負け組みを確実に増加する。  しかも永田町や霞ヶ関劇場は 連日 観劇を通して,そんな教育を立派にし続ける・・・。




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******** 2005 ** 07/04(月)〜08(金) *********

29” 国家間の歴史認識共有論

 ≪総理大臣の靖国神社参拝問題,竹島問題・・・≫,
日本対 中国や韓国側の主張の隔たりは,容易には埋まりそうもない状態になっている。

中国や韓国にもそれぞれの国内事情はあると思うが・・・,
しかし,日本政府の要人や役人の考え(発言)には もっと≪問題≫があると思う。
 その第@は ; こんな問題が起こると,すぐ『過去の歴史の真相 』を主張する。
    例えば靖国問題は真相といって,60年も前の歴史を引き合いに出す。
    竹島問題に至っては何と 100年も前の歴史事実を言って,日本側の正当性を
    押し通そうとする。

 そして第Aは ; こんないざこざに,簡単に『国家間の歴史認識の相異・・・云々』と,
    国家間での真の歴史追求や,『』史認識の共有化』に話を向けようとする。

 勿論,過去の真実を基にして,現在・未来を積み上げることは正道だし,否定はしない。
しかし,特に,日本の政治家とか役人など・・・大体,本の数年前 自分が係わった事実すら
『記憶になくなる人種』が,60年も,100年前の真相追求など・・・,う〜ん。
況や国家間の利害が絡む問題に,過去の真実など・・・
?????


そんなもの,少数の歴史学者が追求ししても,政治的意味など全くないよ !!
過去の歴史など・・・,政治折衝では,お互いの都合通りに解釈されるし,一般国民に
しても,誰かが脚色した歴史小説しか読まない
のだから,何の解決にもならない。

だから国家間では過去の歴史的真実よりも≪直近の状況の方が優先する。
為政者は,必要に応じ交渉し,お互いの意向を調整しながら,双方の利益が最大に
なる合意点を見出しているのが実情だ。 
そうでないと話はまとまらない。

 それに日本人だって中国や朝鮮の政治史に精通する人は稀少なのと同様,
彼らだって日本史に詳しい人なんか無に等しい。    しかし彼らの歴史体験から
≪靖国神社とか,戦前の天皇制とか,日本軍とか≫は,
真相以前に忌避事項になっている。

 しかも
,直近 20年間の歴史で,中曽根首相や村山首相は戦争の賠償請求の終結と,
総理大臣の靖国神社
公式参拝はしない≫ことで合意に達している。
なのに小泉首相は今度は誰に どう説得する積もりなのか・・・??。 わざわざ忌避事項に
火をつけ,また60年も前の経緯を 説こうとするから,日本政治への信頼がおかしくなる。


竹島問題におよんでは,
確かに韓国は 40年前,≪李承晩ライン≫なるものを一方的に宣言し竹島を領有してしまった。
勿論これは,多分国際法的に見ても≪非合法≫で,日本は国際司法裁判に訴え様とした。
 だが,韓国側の反対で,結局,両国間交渉により,穏便に話し合いによる解決法に
落ち着いたらしいが・・・,これは当時の情勢を考え両国間の合意だっただろう。

しかしその後 ;
 韓国はその後
『竹島(韓国名;独島)は自国領土だ』小・中学生から教育を徹底し,
 一方では島内にはあれだけの施設を着々と建設し,一方的に占有してしまった。
 そして現状は,(少なくとも外見的には)誰がみても韓国領土であり,領海権も主張し
 
日本漁船が締め出されていても,誰も疑問は感じない状態になっている。
 要するに,当時 小・中学生は既に50歳を超え,要するに50歳代以下の全韓国民は誰も
 
『独島(竹島)は自国領土だ』と信じ切っている。
 それ以上の年代だって,これまでの経過から,全韓国民は竹島が日本領土とは夢にも
 思っていない。

 この実態に堪りかねて島根県漁民たちが≪竹島の日≫を定め発起したのは当然だろう。
 しかし,今更,これが日本領土と言われ韓国国民が猛烈に反発するのも当然だ。

 これに対し日本政治家たちは
 ☆40年もの間,韓国側の領有化の行動に対し,何の有効な抗議も,訴えもしなかった。 
 ☆日本国民への教育すら皆無だった。 日本国民は竹島の存在すら知らない。
 ☆竹島内にあれだけの施設が建設されても,領海から日本漁船が締め出されてきたことすら
   ただ,黙って黙認し続けてて来た。
 ☆そして,先日の日韓首脳会談でも・・・,小泉首相は盧武鉉大統領に対し
   靖国神社参拝問題については全く不毛な論戦を戦わせた様だが, しかし竹島問題
  
『既に解決済み』という韓国側の主張を呑み,議題にすら上げなかった。

 『竹島はもともと日本領土だ』という≪100年前の当事者のいない歴史論≫よりも,
その後
(直近 40年)の歴史的事実の方が遙かに現実的であり,説得力がある≫。
 
なのにどうして?,日本の政治家たちは どうして今頃になって急に・・・??≪100年も前の
歴史とか,
国家間での歴史認識見直しとか・・・≫そんなことを言い始めるのか・・・
??。 
しかも肝心な韓国向けでなく,日本国内向けに・・・ ??

直近の経過について政治的反省や,責任感など微塵も示さず・・・,知識の乏しい日本
国民への欺きのゼスチャーと思うと,ちょっと白々しい
 
こんな40年間の過程を経て,すっかり自国領土だと信じている全韓国民を相手に
誰も知らない 100年前の歴史論を説いても何の説得力もないばかりか
,侵略的意図に
すり替わってしまう。
この期に及んで,せめて こんな日本の政治家が活躍するとなれば・・・,
それはまた,@沈黙のまま黙認(放棄)するか,A実勢の利益よりも遙かに高額な裏金を
使って,あの海域の漁業交渉をまとめるか・・・,やっぱりそんなのが日本の政治家には
≪得意芸≫ではないか
・・・?。

              


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******** 2004 ** 09/21(火)〜24(金) *********

28.” 組織硬直 の悲劇

  日本プロ野球のストは遂に 9/18(土),19(日)の全試合に決行された。
この経緯を述べる積もりはないが,あれだけ大勢のファンを相手にする業界のオーナーが
未だに前世紀的な主張を,突っ張り続けるのにはファンも国民は当惑している。

オーナーにすれば≪球団は自ら(企業)が出資し,自らが経営している組織だから,
経営権は自らにある≫というのは正論と思う。
しかし経営責任というのはそんなに生やさしくはない。
経営者は 株主や,親企業や,社会に対しても極めて重い責任を負っており,赤字が嵩めば,
当然,種々の方法で経費の切詰めや,あらゆるの努力をしてきたし・・・,それでもまだ,
≪球団合併≫という苦渋の経営判断をせざるを得ない実情だろう。

それに対して経営に責任のない一般のファンや選手会が 経営に口を挟むいわれはない。
たまたま,『プロ野球球団には沢山のファンがいる』 と言っても, 『経営責任のない者が
自分の都合で,こんな大騒ぎをする方が無責任だ・・・』という正しいと思う。

だけど,ここで考えさせられるのはそんな経営原則よりも,それ以前の問題・・・ !!
つまり,時代に乗り遅れ,前世紀的な感覚で硬直した組織の問題ではないか ??

従来なら,こんな場合は球団身売りで凌いだと思う。
西部も,ヤクルトも,横浜だって,ダイエーだって,オリックスだって・・・かつては皆,そうだ。
所が,今回はそれを認めると・・・,現オーナーにとって最も怖いのは,『ITや,あらゆる新テク
(新技術)を駆使する・・・』感覚の異なるオーナーに進入されてしまうことではないか・・・

もしそうなると
前世紀的な理屈は通用しなくなる。  現在威張っている人たちの頭の古さが露呈する。 
況や,ライブドアなどが参入して もし≪成功≫されれば,現オーナーたちのメンツは落ちてしまう。
権限も失い,もっと不名誉な汚名も被され兼ねない。  中には過去の後ろめたい事実の追求も
されかねない。  ライブドアーとか・・・,若い,近代センスのオーナーを参入させることだけは,
あらゆる権限を使ってでも阻止しなければならない・・・。  こんな意図があるのではないか ??。

但し,今回の趣旨は球団再編問題本題ではない




要は,組織を動かす人は≪常に新鮮な感覚で,広い視野をもって,施策を行う≫。 
これが使命だと思う。  そのために経営者は多大な権限をもっている・・・。 

だが,組織は何かの理由で,使命が果たせず,時代に遅れると,その時から硬直化が始まる。
そうなると益々新しい手法を取り入れ難くなり,往々にして当事者の利益だけが目的の組織に
変質する。

そして,更に行き詰まれば,為政者は権限
(刃物)を 最大限に利用し,必死で体制の保守を考える
から・・・世の中は
”気狂いに刃物” を預けることになる・・・。
そしてこの状態が
最後まで突き進むとしたら,結末はどうなるか・・・?。

現に;
かつてソビエト連邦が崩壊した時は,全国民はいきなり慣れない市場経済の中に投げ出され,
給料の不払い,おびただしい失業者数 ,毎年 何100%という倍々ゲームの物価インフレ・・・。
しかも,大国内で生じた色々な歪みは 深刻の状態が今なお 収まらない・・・。

韓国だってかつて軍事政権が行き詰まり,市民政権に移行した時には,どれだけ多くの
軍関係者や派閥の連なる莫大の企業や人が倒産し,失職し,地位を奪われ,立場を逆転され・・・,
一般社会の人々の間でも どれだけ深刻な軋轢や混乱が生じたことか?・・・。

日本でも(外務省,社会保険庁,厚生労働省・・・)役所,官僚組織,道路公団,郵政民営化・・・
どれをとっても,≪官≫の組織硬直化は,もう大変な重症と見えるのだが,それでも
当局(権限をもつ人)は前世紀的思考法と既得権限を,必死に突張り通すから性質(たち)が悪い。
もし十分な改善が進まないまま,行き着く所まで 彼らの権限を通し続けるとすれば,一般国民には
想像を絶する累損額や,社会の大混乱という極めて重い負担という結末になるだろう。

イラク問題にしてもフセイン政権が,その権限を頑強に守り通し,遂に行き詰まった結果は
現在の通り,彼らはあらゆる手段で,最後まで抵抗し続ける。

北朝鮮だって,≪現 金正日体制は,食料だって,経済だって・・・それに組織を守るためには
今や人も,テレビも,ラジオさえも・・・一切の海外文化をも 絶対に入国させることすらできない≫。
彼らには最早,こんな状態を改革する意志も,施策も実行に移すこと?,・・・
”気狂いに刃物”を持たせて・・・そのまま突っ走るという事態にはならないか?・・・。

やっぱり社会に影響を及ぼす程の,大企業や組織を動かしている人は,時代の流れから
外れない様
≪常に新鮮な感覚で,広い視野をもちながら運営する≫。それは社会的使命だと思う。

              



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******** 2004 ** 09/01(水)〜03(金) *********

27.” 正常性バイアス
ゆっくりと迫る異変
!!,処置遅れの心理

【正常性バイアス】;チョッと聞き慣れないが言葉だが・・・,ここで考えたいのは
≪ゆっくり迫ってくる異変に対する≪異常認識の鈍感化現象≫について≫の考察だ。
 つまり,我々は日常絶えず発生する種々の異変をいち早く察知し,適切に対処しながら生活
している。   しかし,時として『≪徐々に,ゆっくり進行する異変≫に対しては 往々にして
気づくのが遅れ,対処処置もとんでもなく手遅れに陥り易いことがある』≫ということを
改めて認識を促したいのである。

先日,【9/01;災害の日】にちなんで,NHKテレビ”試してがってん”( 9/02放送)では
『災害発生!逃げ遅れの心理大実験』と称し,災害発生し一刻も早い緊急避難を要する
事態での≪人間心理と行動の実験≫が紹介されていた。

実験では,先ず参加者に『面接調査を行うので,呼びに来るまでお待ち下さい』と伝え待合室に
待たせる。  そしてを待合室に一人で待たせている時に,部屋の中に急速に煙を送り込むと,
参加者は平均 1分16秒で異変を伝えに出て来た。
しかし煙の量を半分にすると,被験者の中75%は,8分後にスタッフが呼びに来るまで出ようと
しなかった。

これは(好ましくない)異常がゆっくりと迫ってくる場合,
肉体的にはおかれた環境に いち早く順応(慣れ)ようとする本性が備わっており,
心理的にも 『願望を崩したくない気持ち⇒願望的正当化』が強く起こる。
つまり,人間の肉体的にも,心理的にも ≪正常サイドに偏った(バイアスの掛かった)認識≫
偏向してしまう。 

現実に日常経験でも,ゆっくりと,徐々に迫る異変には,
  @ 人は異変に中々気がつかない。
  A 軽度な異常に気づいても≪正常,若しくは大丈夫なことへの願望≫が働くと,
    判断は,更に狂ってしまう。
  B 同じ境遇に,複数の人が一緒にいると,異変に対しての不安感が薄れ,
    異常に対する感性が,益々鈍ってしまう。
  C 異常が徐々に進行すると,≪異常状態が当たり前(正常)≫と勘違いしたり,
    それに≪慣れてしまい≫慢性的な無関心状態になってしまう。

少し例を挙げてみると
例えば@閉め切った部屋での暖房など,火気の不完全燃焼で,徐々に進行する空気の異変に,
 中々気づかず,致命傷に至るケースや,異常がゆっくりと迫るため雰囲気に慣れて,気づくのが
 遅れるというケースは方々で経験される。  これ以上説明は省く。

A更に,例えば麻雀に熱中している最中とか,夜中に深い眠り に入った時など,
 例え異常な物音がしても,何か都合のよい原因を考えて 直ぐには確かめず,火災の犠牲に
 なるケースや・・・。
 身体的な異常は,都合のよい状態を考えながら,中々病院に行こうとしない場合や,
 他人には いつも冷静で的確なアドバイスのできる人でも,いざ自分事になると,どうしても
 正しい判断ができ なかったり・・・,
 パラグライダーで飛びたい一心の人に,明日の天気を予測させると,どうしても≪晴れ,
 風も穏やかに回復するだろう≫・・・と『願望的予測』に偏ってしまう。
 
B一人では心細く,自信がなくても,2人でいると急に気強くなる。 
 例え同じ境遇にあり,(当然,同じ見解の人でも)自分と同じ 考えのあると知ると,≪都合の好い
 方に偏った判断≫をして安心してしまう。

勿論,経験する異変が全て大事に繋がる訳ではない。 
 Cだから何回も経験すれが危機心理が麻痺したり,
 更に長期間継続すると,慢性的無関心状態に陥り 全てが当たり前(正常)に見えてしまう。
  これは仕事や日常生活でもよく経験するが,しかし,何と言っても,日本の政治家や官僚たちの
 最たる得意芸である。

  カラ出張や,ヤミ給与,ヤミ献金・・・,最初は小規模で細々と始めたことだろうが,
 何年も続けている中,彼らの意識は全てが当り前《正常》になってしまう。
 だからもはや異常には気づかないし,気づいた時には,国家の秩序はもう収集のつかない
 ぐらい腐敗してしまっている。

 それに,ついこの前まで,日本は景気絶頂で,世界でも最たる裕福な国だった。 
 それが10数年という時間をかけて,歴代の政府や官僚たちは 異な政策を繰り返しながら,
 国家財政は徐々に悪化し,今や1,000兆円という,もはや誰にも手の施し様もない途方もない
 未曾有の借金国に転落し,老後補償も,社会福祉も覚束ない状態になっている。
 
 しかし,それでも尚,ゆっくり進む異変に,一般の民衆はまだ気づかず,これを《正常》と勘違い
 しているから,何の責任追及もしない。
 政治家や官僚たちにはこんな更に先送り,先延ばし戦術を≪当たり前≫の様に使うから益々
 深みにはまってしまう。

こんなことが更に続くと,恐らく・・・
  消費税はもっと大幅アップし,諸税や年金掛金や,医療費や,公共料金が軒並み大幅アップし
  ・・・,給料や年金支給(対物価比)が大幅カットされ,生活困窮者が溢れ,自殺者が更に
  増え・・・,詐欺商法や犯罪がもっと頻繁に横行し・・・,一般民衆がそんな事態が取り返しの
  つかないぐらいかなり進んだ後に 初めて気がづくことになると思う。
  
徐々にゆっくりと迫りくる好ましくない兆候は,≪正常性バイアス≫という生理的偏見機能により,
  時に致命的な誤判断をし易い。 そんなことを改めて振りかえって見るのも必要なことでは・・・!!

              




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******** 2004 ** 06/21(月)〜25(金) *********

26.” 見え方色々「カラスも白い・・・」 !!

≪大した能力もない一般人が,国会議員になって国勢を動かす・・・≫
そんなは私は大愚だと思う。
≪国会議員は広い識見があり,様々な情勢を的確に判断し将来を見通せる聡明な能力をもち,
国民に最大の幸福を導く方策を立案し,それに導く能力に秀でた人であって・・・,更に厳しい
選挙で厳選された人でなければならない≫と思っている。

そして,国会ではそんな人が何百人も集まり,全ゆる視点で議論をしながら議決する。

だから・・・, 国会は 国家最高レベルの意志決定の府であり,そこで決められる法律だからこそ,
権威があり,国民は信頼して従う。
   
・・・私たちは≪期待を込めて≫そう考える・・・。

だが,ここは考え方色々,見え方色々・・・。
誰かが 『カラスは白い』
と言えば そんな奇説を,国民に説得するための府の様だ !!

先だって採決された”厚生年金法案”。 
あんな・・・明らかにまやかしの公明党案,全く呆れかえる虚偽説明データ隠しや出生率の
後出し,社会保険庁官僚たちの あの傍若無人な浪費,大デタラメな予算執行にも拘わらず,
そんな聡明なの大勢の先生方は どうしてそんな大デタラメに納得し強行裁決まで
するのか??。

日本最高レベルの府は・・・今や得体の知れない先生たちに乗っ取られて,国家の行く末を
左右する法律が,単にそんな官僚たちや 先生方の思惑どおりに粛々と決められてしまう。
決まれば,国民の 80% が反対でも,≪国民の総意≫とスリ替えられて立派な法律となる。

自衛隊のイラク派遣法案。
こんな日本国憲法という国家の根幹を揺るがす法案でも,国会では何の議論もなく,
アッという間に実行に移される。

それは,カラスだって見方により,光線具合により白く見えることもある。
日本中には 突然変異で,一匹ぐらいは白いカラスもいるかも知れない。
・・・とすれば・・・小泉首相が ”カラスは白い” と言ってもまるっきり≪嘘≫とは言えない。 
こんな理屈(拡大解釈法)で・・・閣議決定すれば,自民党と共生の党も異論は唱えない。 
そして,日本最高の府は 何の議論をしないでも,多数決で 易々と素通りする。
ここさえ通れば,国民は嫌でも≪白 カラス法≫に従わざるを得ない

景気回復の兆し・・・。
小泉首相は≪改革なくして成長なし,確実に改革を実施した成果が出てきたとか・・・≫,
公明党は≪自民党と一緒にキチンと真剣に取り組み,政策を実現させた成果だとか・・・≫
あたかも自分たちの功の様に・・・胸を張って主張する。 
そんな聡明な議員先生方の頭は・・・ 本当に,これが本心?? だろうか・・・??。
≪景気回復は自分の功だ≫と言うことぐらい・・・,
それは『白いカラス』 説すら国民に説得させる≫先生方には容易なことかも知れない。

しかし,日本が≪こんなに長い間,こんな深刻な不況に苦しむ≫のは一体 誰の責任なのか?。
一体 何処の国が日本ほど・・・こんなに深刻で,長〜い 不況に喘いでいるのか・・・?。
アジア各国も,世界中でも・・・,こんな日本は,もう とっくに≪笑い話の種≫になっている・・・。

歴代政府や官僚たちの度重なる失政,族議員の都合や,利権や献金に固執して,
成すべき政策もなさず,挙げ句の果て 小渕,森,宮沢という 総理・大蔵大臣コンビは
とんでもない日本破滅寸前の借金国にしてしまい・・・,
頼みの小泉改革も 目玉の 郵政民営化も道路公団改革 etcも.・・・大骨がズタズタに抜かれ
あんな≪大まやかし≫の年金改革も を無理やり通さざるを得ない・・・。 
公明党も政策実現の党≫と言って自民党とグルになって こんな
法案の後押し!?!?!?
しながら,
何が・・・功(てがら)なのか??。

最近ようやく≪景気浮上の兆し・・・≫と言っても,それは,
@中国を中心とする外国の好景気のお陰が,遅ればせながら日本にも及んできた。
Aリストラや 各企業の必死の努力にで,生産原価が下がり国際競争力がついてきた。
B潰れる会社が潰れた結果,残った会社の利益がで易くなった。
こんな要因の方が大きいと思う。  

言うならば庶民の犠牲にたつ景気浮上だから,決して多くの庶民には実感が湧かないし,
決して楽観できる状態でもないと思う

≪失業率の改善≫も,企業の正社員は減少,パートやアルバイト,派遣社員,フリーター増加,
等々・・・の結果だから,決して一般庶民にとって好ましい方向と言えないと思う。


人生色々,考え方色々,政策も色々,・・・しかし
今度の選挙は,本当に≪我々庶民の世界を真面目に見て,庶民の実態を真剣に考えられる
先生方≫
に大勢当選して貰わないと・・・,やっぱり日本中≪白いカラスの国≫になってしまう
のではないか・・・?。

              




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******** 2004 ** 04/19(月)〜23(金) *********

25.” イラクでの日本人 人質拘束&解放 !!

≪イラクでの日本人人質拘束&解放≫。
 イラクのファルージャで日本人3人が拘束され,続けざまに更に2人も拘束されるという事件。
日本中,いや世界中が大騒ぎになった。
拘束された当時,特に日本では家族は勿論,全国民も心配し無事の解放を切に祈った。
そして国を挙げたあらゆる尽力で,やっと全員が解放された時は皆,安堵しホッとした。

拘束中,いつ殺されるかも知れない言語に絶する恐怖に曝されたそんな彼らが帰って来た時,
日本国民からもっと嬉しさや暖かい気持ちや ねぎらいの言葉があるのかと,私は思っていたが・・・,
だが・・・,日本国政府も,かなり多数の国民も・・・反応は逆の様だ !!

政府としては≪危険情報とか退避勧告を何度もだしているのに,それを無視して行く≫のだから
【自業自得とか自己責任だ】とかいう。

救出費用の個人負担とか・・・,
福田官房長官,小泉首相,阿部幹事長,川口外相,神崎代表,冬柴幹事長,外務省次官・・・,
テレビでの 彼らのあの痛烈な発言 !?!?!?。  あれが帰って来た人たちを迎える言葉なのか??。
況や,国家役人達のあの不正やデタラメや,年金・税金ムダ遣い,政府閣僚たちのあの傲慢さ・・・。
そんな先生方に対しもっと肝心な批判は何一つ 言おうともしない人たちが・・・である。
そして かなり多くの国民もこれに雷同し・・・,選挙前の一部議員も またこれに同調する。

しかし,こんなのは 私に言わせれば・・・,やっぱり≪典型的な純日本思考法≫だと思う・・・。
日本国内で平和ボケしていれば 彼らには 【当たり前な理屈】 かも知れないが・・・,
しかし,問題の第一はボランティアとかその他民間人たちの国際社会での貢献は,決して そんな
政府役人たちが机に座って考えている様なものではない。
高いお金を使ってイラクで自衛隊がやっているよりも もっと評価の高いかも知れない。

彼らのお陰で・・・,現在の日本がここまで評価され,日本の役人たちが好い格好ができるのも
彼らの手柄は非常に大きいと思う。
勿論,彼らといえども≪個人一人分の働き≫だけ限定すれば,とても救出費用に見合うとも
思わないが,彼らが集団としてどれだけ大きな働きをしているか,少しは理解しているだろうか??。

第二はそんな彼らにとって,日本政府は 【危険情報とか退避勧告とか】何度も呼びかけていると
いうが,それは日本の道路のスピード制限標識の様なものだろう。 
免許取り立てとか,教習中のドライバーとか・・・,表示速度+10km/h以内の速度を遵守する人が
いないとは言わない・・・。  一般ドライバーも それを参考にしないとも言わないが・・・,
現実は≪自分で判断しながら周囲の流れに乗って走っているから,スピード違反をしない人は
皆無に等しい≫。  取締まり当局も 平常はこれを黙認(容認?)している。 
厳格に取締まれば 経済効率にも,渋滞にも影響するだろうし,日本の役人はそんな社会に
波風を起こす様なことはしない。

私も≪違反とはいっても悪質でない (通常の流れの範囲内)なら 黙認するも結構≫だと思う。

しかし,所が〜,所がである !! 
日本の役人のお役人たる由縁はある日突然,【ねずみ取り】という姑息なワナをしかける
しかも・・・これでは殆ど全部の車が集団で捕まる筈だが・・・,どうも集団捕捉すると別な問題に
発展し兼ねないのか,そんなに大それた取締りはしない。
実際は,決して集団ではなく≪個人≫を 列の先頭車とか 一部の車だけという『 くじ引きくじ引き』で
捕まえる。 
そんな姑息な方法で,彼らには捕まえることを『功』とし,捕まった個人は『罪』とされる。
ちなみに台湾の道路には頻繁にカメラが設置され,一定の限度を超える違反は基本的には確実に
捕まる仕組みなので,こんな姑息な感じはない。   その他の国のことは知らない。

話が脱線したが,要は日本政府が【危険情報とか退避勧告とか・・】と言っても,実際に
強い志をもって現地入りしている人たちの 大きな集団活動を封じるぐらい,そんなしっかりした
指導を日本政府がしていたとは到底思われない。

平常は 制限速度を守らないのを 黙って黙認している当局が,黙って標識を書き替えたでけで,
≪当局の責任を免れ,違反者の自己責任を主張≫し,訳の分からない政府高官たちが付和雷同する。
そんな日本的システムの典型を見る思いがする。

そんな≪ねずみ取り≫の様なやり方で,≪高い志をもって現地入りしている人たちに≪自己責任≫
押しつけるのはあまりに≪無知≫か≪無責任≫なのか,何れかだと思う。



              




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******** 2004 ** 01/26(月)〜02/01(日) *********

24.”小悪を暴いて,大悪が正当化する・・・ !!

今,TVや新聞で≪古賀議員の学歴詐称問題≫が俄に活気づいている。
 ・・・黙って見ていたら,報道は益々エスカレートする。 
 ある人は≪嘘つきは泥棒の始まりですよ≫とか,ある党は≪議員辞職決議案を提出≫を迫り,
 ある人は≪議員のイロハを知らない人≫とか,誰もかれも異口同音に≪目前の敵≫呼ばわり
 して反響を巻き起こしている。
 確かに潔癖イメージを売り物にする人がこんなことでは,裏切られた感じはしないでもない・・・。
 
 これに似た様なことは先の鈴木宗男議員対辻元議員の時もあった。
 ≪国会議員のイロハを知っている人≫は,もっと大悪を働いても最後まで居残っていたし・・,
 ≪イロハをよく知らなかった人≫は,自らの小悪を恥じ 全ての弁済をしても,次の選挙直前に
 逮捕され,【当選してみそぎする】チャンスさえ奪われてしまった。 
 【その結果として】当時最重点事項だった≪肝心な≫外務省改革は,お茶を濁しただけで,
 完全に焦点がスリ変えられ
てしまった。

 ず〜っと以前には,反自民の細川総理大臣の突然の辞職劇も何か似ている。
 当時,折角【日本人の国際感覚】にも変化が出ることを期待していた所だったが・・・,
 日本の大物政治家なら 殆どが平然と行っている様なことで引っかけられ,この人はあっけなく
 辞めてしまった。
 【その結果として】 それ以後≪総理大臣交代→失政≫・・・,日本はこんなことを何回も々々も
 矢継ぎ早に繰返しながら沈滞一路を
歩んで来た。
 
 古賀議員のしたことが決して好いとは言わない。 
 しかし,自民党議員なんか呆れる程沢山の選挙違反が挙がっても,殆どニュースにもならない。
 ≪議員のイロハ≫をよく心得ている人は上手に切り抜ける。
 しかし,マスコミや日本人の潔癖性は≪クリーンイメージな人のみを≫狙い撃ちして≪小悪≫を
 暴き出す。   対応にもたつくと血相を変え≪これ見よがし≫の集中攻撃で
悪者にしてしまう。
 その結果,”(私には)大罪とは言えなく??ても,民主党から【除籍】という懲戒処分にされた。

  ちなみに,この前の選挙でも例えば≪年金問題を最重要課題。 自衛隊イラク派遣問題は慎重の
 上にも慎重を・・・≫などと大々的に公約を唱えていた党が,年金問題は簡単に片付け,
 自衛隊問題は 議論も熟さない中にサッサと決断して派遣を実行する。   こんな組織ぐるみの
 嘘つき党や,選挙時には高速道路建設など一言も言わなかったのに強引に建設を進める道路族
 議員や,選挙公約を平気で無視する議員・・・。
 こんな≪議員のいろは≫をよく心得た人の詐称行為の方が,選挙民に対しては余程 悪質だし,
 選挙制度の本質を狂わせてしまう。

 【そんな結果として】 霞ヶ関では≪多くの有能な人材≫が失われ,≪少数の完全無欠者≫と,
 ≪議員のイロハをよく心得た多数の 大悪達≫
の住処となる。
 そして≪大悪達は絶えず小悪を暴きながら,自らを正当化していく≫
 これが次回選挙のための護身術であり,そんな仕組みで日本の将来を左右する政治は行われる。

  古賀議員の学歴詐称などを 調べ,暴きだすのは,週刊誌記者なのか?,ワイドショーなのか?,
 一般人なのか?,自民党なのか?,山崎陣営なのか?,誰なのかは 知らないが・・・。 
 しかし,現在の日本マスコミが≪誰かの策略≫に まんまと利用され≪ネズミ一匹に鳴動して,
 大悪を隠す≫。
 そんな役割をしている様な気がする・・・。

  やっぱりこんな≪小悪≫に鳴動する時は・・・,同時に もっと広く本質的な≪大悪≫の行動も堂々と
 追求し,一緒に取り上げなければ,一般大衆は大局を間違えてしまう・・・。
 こんなことを感じるのは私だけかも知れない・・・。

              




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******** 2004 ** 01/19(月)〜25(日) *********

23.” 自衛隊のイラク派遣  !!

今,俄に活気づいている≪自衛隊のイラク派遣問題≫。
 これはイラクを攻撃する≪アメリカに協力≫を決めた時,既にレールは敷かれていた筈だ。
 但し,≪アメリカにつくべきかどうか≫の議論はあったが,その時は≪自衛隊のイラク派遣問題≫
 は殆ど話題にあがらず, 国民全体の関心は 概して盛り上がらなかった。
 それは,こんな大事な,波乱を呼び起こす話題は国民の前にはできるだけ出さず,一方では粛々と
 対外交渉を進めるのが≪日本的民主主義≫の常套手段だから・・・。

  でも,当時もし国民が拒絶反応を示しても,日本はアメリカに ”No,”とは言えない事情・・・。
 もしアメリカに ”No,”と言ったら,日本の信用は勿論,経済も,食料も,エネルギーも,貿易も,
 自国の防衛問題も・・・,何をとっても全てをアメリカに頼っている日本には途方もない影響が
 はね返る。  そんな日本の事情をから,国民に対しては秘密裏に交渉が進められるのであろうが,
 日本はずっとそんな歴史を重ねてきた。

  でも,そんな・・・≪最初レールを敷く時は秘密裏に進め,その後(選択余地が無くなった後)
 国民に説明されても,現実的に後の祭りだ。  でも,これで体面が整うのが日本的民主主義。
 殆どの国民は知らない間に≪自衛隊のイラク派遣≫は ほぼ前提条件で,
 アメリカはイラク攻撃を開始し,この期に及んで≪自衛隊の派遣問題≫を議論する・・・。
 何か他人の家に火を放ち,その惨禍にある人を≪危険だから救助できない≫とか
 ≪戦場には行けない≫とか・・・,
もうそんな議論をしている時ではなくなっている。
 だまされる国民が悪いのか,≪国民をだます≫のが政治家の本業なのか・・・,
 日本の政治レベルは何時まで経っても進歩しないな・・・!?!?

日本国憲法問題でも・・・。 今の≪自衛隊≫を軍隊でないと思っているのは日本人だけ
 だろう !!。   アメリカは別格として,世界第2位の防衛予算規模で最新の装備を持つ自衛隊が
 どうして軍隊でないのか?
 それは確かに≪高級な戦車が 日本国憲法という【鎖】に繋ぎ止められて動けない≫のだから,
 ≪軍隊でもない≫し,≪違憲でもない≫ ・・・と,そんな思考法は正しい。

  しかし,そんな【鎖】など・・・, 世界の人は誰も信用しない。 だから矛盾が起きる。
 日本がこれだけ財政難の時,どうして,どうして繋ぎ止めておくだけで そんな目の飛び出るぐらい
 高価な戦車をもてるのか??? それも今世界中が 出動を待ちこがれている時に・・・!?!?

  所が,日本国憲法は≪世界平和≫とか≪世界の秩序≫とか・・・,そんな言葉が掛かると
 敏感に反応し,【鉄の鎖】は≪ゴムの糸≫に変化する。  
 そして,恐らく(国民には気づかれない様に)密かに既成事実を積み重ねれば,
 もう≪憲法≫は なし崩し的に改訂せざるを得ない。 ≪自衛隊のイラク派遣≫と同じ手法で・・・。

 この期に及んで平和ボケしたおばさん連やおじさん連が≪自衛隊派遣反対≫とか,
 ≪平和憲法擁護≫とか・・・いくら騒いでも負け犬の遠吠え。
 これまで 何十年も・・・,乏しい国家予算の中から,莫大な防衛予算を無理やり計上してきた
 既成事実や,それにより多分,莫大な献金や裏金に酔いしれながら自民党や防衛族先生方が
 敷いたレールはもはや誰にも動かせなくなる。 

斯くして国家を左右するレールは,有効な議論もなされないまま,既成事実の積重ねで粛々と
 敷かれる。 そして日本はいよいよ国際社会の荒海への出航式となるだろう。
 しかし,こんなことがなければ自衛隊は巨大浪費隊でしかあり得ないし・・・,平和慣れした
 護憲おばさん達も目が覚めないだろう。  でも日本が成人(国際化)になるため必要な
 道筋なのかも知れない・・・?。

              




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******** 2003 ** 12/18(木)〜26(金) *********

22.” 国際感覚も・・・,過去の反省も・・・!!
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今中国,といっても実際は香港,深セン,上海,杭州,蘇州,無錫,天津・・・≪中国東南部沿岸≫
 から北京にかけての一帯は本当に凄いスピードで開発が進んでいる。
 推進母体は海外企業誘致政策と,主に台湾や韓国,・・・(それに日本やその他の国も含めて)
 沢山の進出企業群である。
  勿論,中国国内の沢山の企業群も母体ではあるが・・・,しかし,やっぱり技術力も経営能力も
 とても海外からの進出組には勝てず,かなりは淘汰されている。
 しかし逆に,進出組は彼らの技術力や経営戦術に加え,(賃金は日本の1/15〜1/20)という
 安くて豊富な労働力を巧みに利用して,急速に伸展している。
 
  勿論日本企業もその一部ではあるが,日本にはやはり日本的思考法があって,
 この中国景気が何時まで続くのか?,中国の政府はどこまで信用できるのか?,中国共産党の
 政策は将来も変更ないか?,・・・そんな迷いや, 更に言葉や生活習慣,民族性など違いもあって
 動きはかなり慎重な様だ。 
 そして進出後は成功するのは一般的であるが,しかし莫大な赤字を抱えて敗退する例も案外多い。

  しかしともかく,中国で造られる製品が 今,凄い勢いで世界中に出回っているのは確かである。
 とすれば日本国政府は,国内の企業に対し,@これに対抗する競争力を養うか・・・?。
 それとも,Aこんな安い(良質な??)品物や,
国際社会の仕組みを,上手に利用する方策を
 検討するか,B
国際社会のに進出すべく新しい産業を強化するか・・・,或いはそんな指導を
 すべきと思うが・・・。
  しかし・・・,小渕/宮沢マネーや,不要な高速道路の建設をどうしても止めない先生方や,
 公共工事をどうして削減しようととしない先生方,役所の権益をいつまでも主張する先生方・・・,
 その主張は,
   国家の未曾有の大借金の上に更に借金を注ぎ込んで・・・
   ≪国際競争に勝ち目のない
(従来型企業)のための生き延び策≫に専念する。 
  こうして『企業が利益をあげ≪景気≫が良くなれば,税収も増加し 50年以上(ぐらい)かけて
  国債は返還できる』と,こんな説明している様だが・・・。
 
  しかし,私の目には・・・
 そんな・・・!!。 先生方の頭には 国際社会の動きなど眼中にないのではないか・・・!?!?
 お偉い先生方は本心でそんな考えをしているのだろうか・・・??
 大体返済が 50年にも及ぶ借金をする権限なんか・・・誰にあるのだろうか・・・??  
 それに,もっと問題なのは,日本国家は この未曾有の大借金の上に更に借金を積み増しして
 
こんな
≪国際生存競争に勝てず飢える野鳥に餌を与え続け延命し続けても≫
 これで何羽が野生に戻り,日本の景気が回復に寄与し,国際社会で戦える様になるのか?。

  日本の政治家の先生方も 少しは真剣な海外視察をし,少しは真剣に分析し,そんな気持が
 少しでもあるなら・・・,少しは違った政策が選択されていると思う。

 
 つい2,3年前小渕,宮沢,森 放蕩政策が行き詰まり,日本の財政は奈落の苦境に陥った。
 その結果,日本は≪
嫌でも,小泉改革による緊縮財政に堪えざるを得ない≫状況に陥った。

  そんなことは誰も知っている筈なのに,誰も堪え様としない。 肝心な改革は全部骨抜きされる。 
 挙げ句の末 景気低迷の責任をスリ換え,再度・・・,あの≪小渕,宮沢,森 放蕩マネー
 待望
旋風≫を巻き起こす。
  
こんなのは,国際感覚もなければ,過去の失敗に対する反省も何もない。

  前世紀 優等生
の先生方が≪まだ頑固に権力を持ち続ける≫ことは末代の悲劇 !!。 
 残念ながら日本はそんな仕組みが断てない限り,年金福祉も,失業者対策も,医療費負担も,
 消費税も,景気も財政も まだまだ【一進二退】,苦痛はまだまだ進行が止まらないだろう。

              




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******** 2003 ** 07/07(月)〜11(金) *********

21.” 景気回復 期待・ ・ ・!!


-SARS騒ぎもようやく一段落し,日本から台湾に来る出張者も大分増えてきた。
日本の景気もそろそろもち直して貰いたいものだが・・・,
デフレというのは,観点を変えれば『企業の共倒れ』 という意味だから,その対策は
『過剰な会社を淘汰すること』だと思う。
韓国の金大中大統領は それを早々と実施したから,後遺症はあっても,急速快方に進んでいる。

日本の小渕-宮沢大臣は,淘汰されるべき会社に救済資金を注ぎこみ,消費拡大といって,
かつてのあんな 商品券など・・・,子供騙しの 一時的景気対策しか考えないから・・・,
だから一時的に救済された会社は,その後 更に大きな借金を抱えて倒産する。
そして,このつけは全て ≪将来世代の負担≫というとてつもない後遺症と引換えに,
過去の経営責任者や,政治責任者はすべて時効の壁に護られ,無罪放免という構図にして
しまった。

しかし,現在は
@≪もうかなり沢山の会社は退場したのだから そろそろ景気は上向く≫とみるか,それとも
A≪まだ不十分,まだ沢山の会社が退場すべき状態にある≫とみるかだが・・・,
もっと大事なのは @にしてもAにしても,既に現存している 莫大 大勢の失業者を
どう救済していくのか,そのためにはどんな産業構造をどう変えていくのか,雇用条件をどう
導いていくのか,・・・だろう。

 今の状況では,会社が生き残る条件は 社員のリストラしかないのだから,景気が少しぐらい
戻っても雇用が増える訳でもないし,会社に残った人の狂人的な勤務も中々改善されない。
それに日本の景気が少し戻れば,外国企業は手ぐすね引いて市場に押し寄せてくる筈だから・・・。
やっぱり早い景気回復や,下がってしまった雇用条件や,賃金回復は
そんなことを考慮しながら・・・まだまだ気長に待たなきゃならないだろうな・・・!?

              



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