先月 奮起湖までバスツアーで,次は 阿里山にも是非
行きたいと思っていた。
それが・・・何か全く偶然・・・,会社で一緒に仕事をしている
Colin 許 さん夫妻に 阿里山ドライブに
誘われ,我ながら 予想外に早い実現になった。
阿里山で ご来光を仰ぐなら 夜中の1:00頃出発するか,現地に1泊が普通.だが,・・・でも今日は
それは割愛し 3人(Colinさん夫妻と私)は朝
6:00 未だ少々暗い時間に高雄を出発。
≪阿里山への道 ≫
阿里山というのは海抜2500m前後の峰線に連なる幾つかの山々を総称した名称であり,
その阿里山 山系は,台湾最高峰の玉山(3952m)のすぐ西方にある。
途中(中腹)の奮起湖までの道は 先月 ”奮起湖バスツアー”で紹介した通りであるが,
少し違う点は・・・,
今日は雲一つない快晴 「眼前にそびえたつ断層崖が
くっきり,はっきりと見えること。
雲海が何処にもないこと。 それにバスでなく乗用車で移動していること」だ。
前回同様,出発後1時間余り,嘉義(チャイ)でトイレ休憩の後
進路を山岳に向けると 間もなく
断崖の道を回りくねりながら,複雑な山ひだを縫う様に・・進む。
台湾の山は褶曲山脈で,しかも複雑に断層を繰り返した跡は,
ちょっとスイスアルプス等にも
似た感じだ。 ・・・だが,ここは何ともグロテスクな・・・ギザギザに破砕した山姿が随所にみられる。
それと,この当たり 阿里山中腹は烏龍茶の有名な産地。
急傾斜の山肌は”耕して山に登る・・・”というのどかな風景も・・・一緒に展開する。
今日の天気は 雲一つない青空!!
奮起湖の近くを過ぎ,標高が
増してくると・・・
谷底は もっと深く・・・,
遠景の山や峰はもっと雄大に
なってくる。
そして,樹木はすっかり温帯性の
松や,杉や,ひのきに変わる。 |
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広葉樹も,落葉樹も・・・,紅葉も見られる。
街路樹にも 桃や,山桜がつぼみをつけ(桜の季節は3月〜4月だそう),つつじなどの植え込みも目立ち・・・,
日本と同じ様な風景になってくる。
≪阿里山森林レジャー区 ≫
そして奮起湖付近から 約1時間, 私達は10:00am
”阿里山森林レジャー区”に到着。
そこはもう,この当たり一帯が森林公園になっている。
マイカーやバスの駐車場は勿論・・・,阿里山鉄道の駅もその公園内に
ある。
公園内は,林道も遊覧歩道も整い,美しい日の出で有名な
”祝山展望台”も,樹齢何千年という”巨木群の林”も,全て遊覧歩道で
繋がっている。
この公園の中は まともに歩くと,高低差500〜600m,行程=数時間,
巨大木の林の真っ直中で過すことになる。
そんな自然を求めて登って来る沢山の観光客のためには,立派な
ホテル群も整っている。 |
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レジャー区入口/-↑
ゲート上は阿里山鉄道の線路 |
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阿里山郵便局 |
土産店 |
駐車場 |
♪【 祝山(ツゥサン)展望台 】
公園入口(標高 2200m)から遊覧歩道や林道を
徒歩 約1時間。
登りついた先が阿里山山系の一つ”祝山”頂上(標高2500m)。
ここからは,台湾最高峰 ”玉山(ユイサン=3952m)”の傍から
台湾で最も美しい 日の出を眺めようと沢山の人が集まる所で,
そこは立派な展望台が設けられている。
今の季節 日の出は 7:00頃と聞いているが,阿里山鉄道の支線
(祝山鉄道)が日の出時刻に合せて,阿里山駅(今は隣の沼平駅)
から祝山頂上駅まで 1日1本だけ(?多分)運行している列車で
上ることもできる。
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祝山登山 遊覧歩道 |
私達はここに 11:00amの到着。 ここは・・・360°のパノラマの中に
頂上から麓まで標高差 2000m を 一気に駆け落ちる
阿里山山系の 断崖と,
頂きに雪をかぶり一片の雲もない青空を突きさす様に
そびえる玉山の雄姿が 一望できる。
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↑ ↓---祝山(ツゥサン)頂上--展望台から
玉山(ユイサン)を臨む |
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阿里山山系の一つ”対高岳”の斜面は - 麓(ふもと)の部落まで高さ
2000mの断崖 --↑ |
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大塔山(右端)と連峰 -- ---眠月線の列車はこの稜線に上っていく--↑ |
♪【 阿里山森林鉄道 】
阿里山森林鉄道の起点駅は現在は沼平駅になっている。
ここから 眠月線(9.2km)と 祝山線(6.2km)に連結しているが,
眠月線は 大塔山(上の写真)の尾根伝いに走る支線で,杉やヒノキの
原生林が生い茂る断崖絶壁や,眼下に広がる雲海はあまりに美しい。
また,野鳥や,2月〜4月は天然記念物の葉蘭がうす紫色に咲き乱れ,
・・・そんな所を走る列車だそうだが,
1999年 台湾中部大地震で崩壊のため 現在は運休中。
軌道幅 73?cm というから 文字通り森の中を走る可愛い列車だ・・・。 |
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♪【 阿里山森林レジャー区の遊覧歩道 】
この当たり一帯は 元々杉やヒノキの森林の真っ直中に
レールが敷かれ,遊覧歩道が設けられた。
だから・・・公園入口付近の駐車場や,土産物店,郵便局や,ホテル群や,駅舎,・・・などが密集した所
以外・・・,”歩く” ということは全て 樹齢
何百年の原生林の 林の中を移動するという意味だ。
レジャー区内を周遊する歩道(遊覧歩道)に沿って,今度は高低差300mを下方に下り,また上って来る。
その距離 ・・?km, ともかく 時間的には 3時間あまりの歩行行程だ。
その中には・・・ 色々な珍しい値打ちのあるものを見ることができる
≪神木(シェンムー)≫
樹齢3000年の紅桧。 1955年 落雷で一部焼失,
1997年豪雨で幹が裂け 阿里山鉄道の線路に
倒れ込む事故があり,・・今は,安全のため結局全部が切り倒され,残骸は土に帰されつつある。
≪三代木(サンダイムー)≫
年代の異なる3代の紅桧(ベニヒ)が共生している珍しいもの。
第1代は 1万年以上で根が残っているだけ。
第2代はその根から生え,
樹齢 3000年。 更にその木の上から第3代が生え,樹齢
100年・・・。
≪巨木群桟道≫
林の中を歩いて行くと,所々には 樹齢1000年とか,2000年とか・・・,
3000年以上とか・・・。 周囲に比べて ひときわ大きな
巨木が散在している。
中には周囲 30何mというものも・・・。
≪その他≫
その他にも・・・色々・・・。
空気も・・・新鮮。
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↑↓-----阿里山レジャー区の 遊覧歩道 |
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↑--神 木(シェンムー) |
↑-樹齢2000年 高さ43.5mの巨木 |
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♪【玉山 観峰(玉山国立公園 ”塔塔加”)
】
- 15:30pm ”阿里山森林レジャー区” の行動を終えた。
祝山から玉山を望む写真(右)の 眼前に横たわる谷を
左手に
見下ろしながら 30分 ドライブを続けると・・・,
写真正面 (玉山の手前に見える峰)の尾根に到達
(16:10)。 ---- →
そこは ”塔塔加(タタカ)”といって 玉山国立公園入口。
玉山 観峰に絶好の場所である。
玉山は3952m,富士山よりも高い。 勿論,私達に
簡単に登ることは
できない・・・,でも見ることは簡単な筈だったのだが!・・・・・。
つい先ほどまで 空には一片の雲も見えなかったのに・・・,この時間
山の頂上付近に雲が掛かり始めた。
しかし,その雲が切れた瞬間・・・
槍先に冠雪を煌めかせながら,
この青い大きな空を 一突きに 突き刺そうとしている・・・何か
巨大な
生き物を連想した。
それと・・・この当たりの山形は・・私だけの感じかも知れないが・・・
ヨーロッパで見たアルプスに似た感じだ。
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↓-- 祝山から見た玉山 |
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”塔塔加”からの 「玉山 」観峰---↑ //
阿里山方面の観望---↓ |
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♪【 帰 途 】
- この後 17:20 現地出発。 車の運転は Colinさんに任せ,私達は
時々目を覚まし真っ赤な夕日や
深い峡谷を眺めては また眠り・・・,うつらうつら
しながら・・・山を下りた。
・・・そして嘉義の ”上海料理 留園 ”で食事
・・・。 22:15 高雄帰着した。
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