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  東  京


03/01 TUE ・ 02 WED

 ≪東京訪問のきっかけ≫
東京に格別興味がある訳ではないが,奥さんの妹家族が住む(浦安)に,もう何十年も行って
いないので,思い立った。
東京までは単に新幹線で往復するよりも,大手旅行会社などで販売している,ホテル付き
セットプランをを利用すれば遙かに格安になる。
今回は JTB ;(1泊2日 広島ー羽田往復+新浦安オリエンタルホテル宿泊)セット≒27,000/人
を利用した。

 ≪新装の羽田空港≫
羽田空港は昨年12/01から,新しい第2ターミナルビルがオープンし,少し離れた 2つの別々の
ターミナルビルは≪第1ターミナルはJAL系&その他,第2ターミナルはANA系≫で住み分けしている。
だから,ビル内は広く非常にすっきりした反面,例えばANAJALの乗継ぎや,
ANA,またはJALでもどちらか少しでも早い便に乗りたいという場合はちょっと不便になった。



 マンモス都市”東京”
東京というのは,私は”近郊も全部加えた大都市圏”を一括して≪東京≫と考えている。
それは単なる行政区は,私たち外部の者には全く境界と見えないからである。
そしてマンモス都市圏は政治,文化,経済,流行,・・・あらゆる日本最高の権威が集中している。
だから
”東京に居ずして一流にはなり得ない”と言ってもそれほど
過言ではないと考えている。

しかし,私たちの様に,自然を楽しみ,現地の歴史・風俗・習慣に接したい
旅行者にとって,”東京”は単にゴチャゴチャした,バカでかい人工都市
ということ以外,そんなに興味を引かない。

今回,東京は 2〜3年ぶりだが,街中は 10年以上も歩いていない。

この間に,アッという間に,高層ビルが林立していることは,
勿論テレビその他で聞いている。
しかし今回都心に足を踏み入れ,高所から眺めた第一印象は,
現実に,ビル群は以前のも増して高層化し,
しかも何10km〜100km 四方,見渡す限り広がる超巨大な地域は
総て,一縷の余地もなく超過密にひしめき合っている。

かつてニューヨークの,あの100階を超すビル群(摩天楼)の
壮大さを思い浮かべながら,
実際にマンハッタンの,あの通りの両側に,そんな・・・高さ 何100m
というビル壁に遮られ,
頭の直上の・・・狭い,僅かな隙間しか空の見えない・・・異様さ,
無気味さに幻滅を感じたのを思いだす。

しかし,ニューヨークでもロサンゼルスでも,パリでも,少し郊外を
含めると建物に対する空き地の割合は高い。 
街景も碁盤目状なり
その他
の形で,東京のゴチャゴチャ度とは段違いに整っている。

ゴチャゴチャ度の高い台北や,ソールでもそんな巨大ビル超密集
地域は東京圏の様に,そんなに果てしなく巨大という感じではない。
それに鉄道や道路は,高架も地下も・・・5層にも6層にも走り,
巨大なショッピング街は地下に際限なく拡大し・・・,
総ての空き地には巨大マンション群が所狭しと建ち並び・・・,

そんな東京圏に もし・・・,もし一度,大地震や,洪水や,大停電・・・
そんなことを考えると,私には 世界に類を見ない≪巨大無防備地帯≫
という感じが頭からはどうしても拭えない。
勿論,単なる私の危惧であって欲しいものだが・・・,しかし,
もし万一そんな災害に見舞われる様なことがあった時には
この地のみならず,日本国家全体にはどんな混乱が起こるのか・・・?
空恐ろしい。


  ↓ ☆ 超巨大都市東京圏(六本木ヒルズ;森ビル 53階展望台より撮影)


 ≪六本木ヒルズ≫

六本木の丘(約11.0ha)はこんな施設が整い,2003年4月にオープンした。
現在は一大オフィス街,ホテル,レジデンス,ショッピング街,ファッション街,放送センター,
文化施設街に変貌し,同時に,東京観光名勝ともなっている。
施設の中心は名所森ビル(森タワー=地下6階 地上54階)は,ビルとしては東京で3番目に高いビル
だが,丘の上に建っているため,52階の展望フロアーは東京では最も高い(海抜250m)の展望台。

都心の中央に位置し,ここからは東京タワーも低く見える。 
ここから見下ろす 360度の東京シティビューは,周囲に視界を遮る建物がないので,常に変貌し
続ける東京の街並みを一望できる (上の写真)。深夜1時までオープンしているので、ディナーの後でくつろぎながら,夜景を堪能することもできる。



Image
☆ 森都市未来研究所 ☆
(六本木ヒルズタワー50階)

都市計画や建築などの専門家は勿論,
広く一般の人にも,都市の今と未来に
ついて考えさせるための施設。
余りにも巨大すぎて全体像が捉え難い
「都市」を,模型や映像など様々な手法
で見ることができる。


東京,パリ,上海,・・・etc
主要都市の都市模型展示場 →





 ≪お台場≫

本来は港区台場がお台場であって,この埋め立て地
全体は臨海副都心(またの名はレインボータウン)という。
街としては10年余り前,フジテレビや
デックス東京ビーチが出来あがると,美麗橋の
レインボーブリッジを背景に臨む,この海浜公園
一帯は一躍デートスポットとして脚光を浴びた。

デックス東京ビーチではMEGA WEBでの車見物・
女性はビーナスフォート,
ショッピングや休憩にはアクアシティー,
修学旅行ではフジテレビ,船の科学館・・・など,
沢山の老若男女が楽しめる施設も完備し,
現在は地方からの観光客も大勢集めている。

これから暖かくなると,羽田空港からの飛行機や,
レインボーブリッジの下をくぐり抜ける船舶を眺め
ながら,芝生に寝そべっていることもできる・・・。
そんなスポットである。

お台場へのアクセス
芝浦からはレインボーブリッジ(車,ゆりかもめ),
品川,大井からは東京港トンネル(車),大崎ー台場ー新木場間は臨海高速鉄道(臨海線)が通じている。

 ≪ゆりかもめ(無人の新交通システム)≫
6両編成,定員352人,最高速度60km/h。新橋から臨海副都心(有明)までを結ぶ。
タイヤで走るゆりかもめは静かで,全路線高架橋の上を走る公共交通機関。

↑ レインボーブリッジ ↑ 自由の女神像
↑ フジテレビ本社 ↑ アクアシティ ↑ 船の科学館 観覧車


 ≪丸の内,お茶の水,・・・≫
これだけのBig City だから,もう少し長期滞在してじっくり廻れば見どころは沢山あるが,私たちは
そんなに≪興味があって長期滞在しよう≫という気はない。
ただ,折角来たのだから 夕方の飛行機の時間まで・・・(どちらかと言えば時間つぶしのそぞろ歩き)
と言った感じだ。
東京駅から始め・・・,丸の内界隈も旧丸ビルも今はすっかり高層ビル群に変わってしまった。
昔の面影を僅かに留める≪東京駅(丸の内口)のレンガ造り≫も,これだけ近代的なビル群に
とり囲まれてしまうと,却ってアンバランスな景観になってしまう。

まっすぐ北に抜け,皇居のお堀をみると少しホッとする。 しかしこれもそんなに長くは続かない。
日比谷通りを東進,またゴチャゴチャ度の高い市街地を通り抜けて靖国通りと交差する。

この当たりから先が,有名大学が集中する文教地区になるが・・・,この当たりを歩くのは,
もう何10年ぶりになるのだろうか?・・・。
靖国通りには三省堂や有名な古本屋がず〜っと軒を連ね,学生などが多く利用するレストランや
楽器店スポーツ店なども散在している。
靖国通りの北東側の丘,駿河台から国電お茶の水駅にかけての学園都市・・・。
ここの風景にははっきり見覚えはあるだけに・・・,しかし,すっかり大きく,新しくモダンになった建物を
見ると,私自身が既に一時代過ぎてしまった人であることを思わざるを得ない。

しかし,谷間の丘にあるJRお茶の水駅ホームを見下ろすレストランで,コーヒーを飲みながら,
≪中央線と総武線の電車がひっきりなく,慌ただしく,途切れることもなく発着し・・・,
その度毎に沢山の人が掃きだされ,吸い込まれる・・・≫
昔と全く変らない そんな風景を発見した時,何かホッとするというか・・・,逆にもっと感慨深い
懐かしさがこみ上げる感じだった。