******* 2005 ** 02/11(金)〜13(日)** 【四国パラフライト 】 *******
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四国パラフライト




  河原さん予測では≪この連休は神の倉も,芦田川もコンディションはあまり期待できない≫様だし,
冬季の≪高石さんの育った四国エリア≫にも興味津々だし・・・,
私は,そんな条件が合致して,メンバーに加えて貰った。
参加メンバーは稲垣号(高石さん,河原さん,稲垣さん,中村さん,私)
石田号(石田さんご夫婦とマリアちゃん),田中号(田中さんご夫婦)

   
02/11 Fri ≪双海フライトエリア=四国遠征初日
 稲垣号は早朝 7:30 稲垣邸(集合場所)を出発予定だったが,四国でも少し強風が予想され,
流石のお天気博士も 迷いに迷った挙げ句,結局 9:00出発し 阿賀〜堀江経由で四国に渡った。


 【双海エリア】;(愛媛県双海(フタミ)町),
私には勿論 始めてのエリア。 
北正面が伊予灘,遙か遠方は山口県大島付近が霞んで見える。  
TO〜LD は; 高低差 800m,水平距離は3.6km。
LDは 広域公園の中にあり,人工海浜(砂浜)で夏は海水浴場に
なるそうだが,トイレも,コンビニも,道の駅も,JR駅も・・・完備され,
そしてギャラリーも集まってくる


神の倉以外には 滅多に出ない私には,何と言っても標高800mの
TOから見下ろす景色が雄大だ
!!
眼下には 険しい山ひだが,蛸(たこ)の足を広げた様に延び,
その遙か延長に
LDがある。

↑  LD
その向こうは まっ青い,広大な海 ”伊予灘”が開け,安定な海風が
たっぷりと送り込まれる。

LDまでの距離はちょっと恐怖を覚えるぐらい遠く,その間には
樹高 20〜30mに及ぶ高大な杉の密生林や,広大な伊予柑 農園や,
よく手入れされた双海町立の広域公園,町営施設や民家等がある。
それらの真上をフライトすることになる。

公園の一角には人工芝の滑り台や,テニスコート等の他に,近代的
宿泊施設もあり,私たちはそこで2泊≪¥2,000/泊≫することになる。

 エリアには昼過ぎに到着した。
しかし,あいにく今日は 強風で,地元フライヤーは誰も居なかった。


つまり,私たちだけで,TOに上がって来た訳だが,フライトは
不可能という程ではなさそうだ
!!
となると・・・空かさず熱気男の河原さんが1番手でテークオフした。 
そして,あれこれもがいていたが,強い西風に押されぶっ飛び
状態で,最後はLDまで届かなかった。
 これを見て,2番手の中村さんは,LDまでダイレクトに近い
コースをとった。
しかし,やっぱり浮上はなかったが,(TOから見ると)LD には
十分届いた様に見えたので,私も3番手でテークオフの準備を
していた。
しかし,中村さんから≪強風のため LDには届かなかった≫という
無線連絡があり,全員それ以後のフライトは中止して下山した。


↑ TOからの眺め
 その夜; 
双海は遙か西の海に沈む≪夕陽の美しさ≫で知られる町でもある。
しかし,私たちの仲間はそんな風流心よりも,全員”たかのこ温泉”で入浴,讃岐うどんの夕食,宿舎に
帰って喉をビールで潤おしながらパラ談義・・・に花が咲くというお決まりのコースメニューで一日が終了。




   
02/12 Sat ≪双海フライト =四国遠征 2日目
↑  テークオフ (TO)
 事前情報として,
このエリアの理想的な風向きは北西〜北東。
空域は広く,沢山の尾根が たこ足の様に這っていて,そこから生じるリッジやサーマルを探るのは
その道の人には,・・・何かパズルを解く時の様な快感をそそるらしい。
(TOから見て)右前方にある明神山に渡るには,その手前の”谷”(シンク帯)を越えねばならないが,
そこは辿り着くと,延長 3kmぐらいの安定したリッジゾーンが楽しめるそうだ。


 第1回目フライト,
今日のTOコンデイション(標高 800m)は;北の風3〜5m,気温 -2℃。
最初,風がちょっと強めで・・・。 私たちは LDまでの遠さを考え,
ビビッていたが,地元フライヤーが次々テークオフし上げて行くのを見て
同行メンバー全員がテークオフした。
テークオフ後は,≪寒さ≫を除けば,リッジもサーマルもとれ 先ずは
問題ない状態だった。
地元フライヤーはミニコンペ中なので,タスクを追って激しく移動するが,
私たち神の倉勢は,最初しばらく山頂付近でリッジをとっていた。

標高 1,100mぐらいで,雲底が近づき吸い上げもあり,無線では
壮々健々たる体力の持主やその直前までダウン寸前であっても
一度飛び始めると俄然元気になる
・・・河原さん,稲垣さん,
石田さん
といった面々はそのまま雲中に入って行った様だ。

しかし(私は),寒いのでそれ以上 上げる気にはならず,
それに・・・この,あまりに雄大な景色を少し写真に撮りたい気分に
駆られ,(大して能のないフライトだが),
≪(標高)600mまで降下 →サーマルUp → 山頂リッジ・1,100m≫
という周回コースに入った。

しかし,ここで問題なのは,指先が凍えかけ 手袋をはめた手でカメラ
操作が,かなり困難だったことだ。
でも,一応申し訳程度に 数枚の写真を撮って,再度上昇を試みる。
しかし上がれば,また寒くなって下りてくる・・・。

こんなことを何回か繰り返している間に,田中さんは(LDの方に
向かって?)高度を下げて行くのが見えた。
中村さんはどこへ行ったのか?・・・(虎ジマ機は)見えない。
あの冒険好きな河原さんは(無線では)地元フライヤーも驚く ぐらい,
西方遠方に探索に行った様だ。

私は,高度が下がり温かくなると元気がでて,高々度に挑戦したくなる。
でも上がれば,また寒くなって・・・という能なしフライトの繰り返しだが・・・,でも,時計で
フライト時間が1時間半を超えたことを意識すると,≪寒さに堪えて飛び続ける≫意欲は急に衰え,
成り行き任せにLDに向かった。

私がランデイングした時,
いつも飛び続け親父(と思っていた)の稲垣さんはGPSが電池切れと(多分こじつけ?)理由で・・・,
 中村さんも,田中さんも とっくにランディングしていた。
しかし,探索家河原さんはリフトを得てエリアに戻り,更に延々と縦横無尽に飛び続け・・・,
風邪で昨夜入浴をキャンセルし,今朝も薬局に飛び込み辛うじてフライトに臨んだ石田さんは
 地元フライヤーの(無線)サポートで,遂に明神山に渡って,尚も延々と飛び続け・・・,
高石さんは,流石 ”ホームエリア”と言わんばかり,地元フライヤーには決して負けない
 王者の貫禄でエリア中を飛びまくった挙げ句,まだ 明神山に渡って飛び続けていた。

 こんなことを通しての感想というか ・・・,
やっぱり,パラの世界も,
上手い人というのは・・・体力,気力,度胸,・・・それに天気やサーマル等を
読むための頭脳も・・・,それに
(河原さん,高石さん,石田さん,・・・の如く)新しいことの探求心,研究心
挑戦心,冒険心,執着心・・・,そんな技量が総じて旺盛でなければならないと痛感した。
つまり,私の様に,この中のどれ一つ取り得のない者が,それ以上のことを望むのは 残念でも,
それは無理ということを
!! ・・・。

その後,稲垣さんと中村さんが車を回収して呉れていたので,皆で2本目のフライトに上がった。
しかし,もう好い条件はなくなり,私も含め 全員ぶっ飛びに終った。
今日1日を通し,私は勿論だが,同行メンバー全員にとっても,それぞれに満足のフライトだったと思う。
高木さんを始め,コスモスの皆さんにもありがとうございました。
夜は双海から海岸線を30分ばかり南下し,近くの海鮮料理屋で夕食。 そして宿主に帰宅後 宴会。

≪現役バリバリのフライヤー≫
ランディングでは,ハンドル名《砥部G》さんと言う,見るからに若そうな方から声をかけられた。
話しているうち,その人は≪70才!で しかもバリバリの現役フライヤー≫ということだ・・・。
《砥部G》さんを目標にすれば 『私もまだ10年近く飛べる !?』 という大きな希望になる・・・。
《砥部G》さんは パラの他,毎週テニスもしておられるそうです。
ホームページも開設しておれれます。 是非アクセスして見て下さい。
自由日記,句集,フォトアルバムなど活動的なお人柄が伺えます。
  http://www16.ocn.ne.jp/~para8pa3        .

双海フライト航跡






エリア上空より  ↑   →
↑  明神山=難所は
手前の谷(シンク帯)渡り
↑ LD(人工海浜)
↑ LD(人工海浜)


→  LD駐車場 手前から 
石田号,稲垣号,田中号


   02/13 Sun ≪神南山(カンナンサン)フライト =四国遠征 3日目
  <神南山>は昨日の”双海エリア”の南10数km(旧 五十崎町・現在は合併により内子町)
に位置する山岳エリア。 TO〜LD 高低差 400m,LDは 肱川?河川敷
聞く所では,他にも何カ所かの TOがあり,南,北,西の風に対応できるそうだが,今日は北風用エリア
に行った。
ここの特長はTOのすぐ西側には高圧電線がありプレッシャーになるが,通常,パラフライトには高圧線
付近から発生するサーマルがよく楽しめるそうだ。

 双海は朝から北西の強風予想。
北風なら,神南山の方が(早朝には)≪飛べる確率があるのではないか≫との判断で移動した。
神南山には連休中,ZEROチームが来ているという情報も入っていたが,
10:00頃TOに着くと,付近には逆転層がかかり地元ESDと,ZEROチームが風待ち中で, 
しかし,何人かは散発的にぶっ飛んでいる状態だった。

しかし,風は強くなることが ほぼ確実に予想される状況なので,私たちも≪ぶっ飛び1本だけでも・・・≫と
フライト準備にかかろうとした。
しかし,急に雲行きが怪しくなり,一過的に雪雲と共に10m超の風が吹いた。
しかしそれが過ぎても逆転層は取れないままだが,仕方なく私たちは全員ぶっ飛んだ。

その後TOを見上げると,晴れ間が覗き積雲がでていたので,空かさずもう一度上がったが・・・,
もう予想以上の強風に変っていて,あっけなく≪本日はフライト終了≫となった。

 帰りは 14:30頃になったが”そば吉”で遅い昼食。
私と何人かはトリプル盛り蕎麦,河原さんは洗面器の様な器に入った料理を平らげ,他の多くの人も
結構大食漢ぶりを発揮していた。
その後,全員 堀江発 16:30のフェリーに乗り阿賀港経由で帰った。