私の歴史観  My Historycal Feeling
歴史認識の問題                 (初 1914/4記)
                                   
韓国の竹島領有権とか、朝鮮人慰安婦問題とか、尖閣諸島問題とか、安重根記念館創設とか・・・、韓国や中国が何か言うと、日本の政治家はすぐ「歴史的事実」を盾に持ち出して解決しようとする。


 例えば、私たち日本人は、『尖閣諸島も竹島も、日本固有の領土』と信じている。 テレビもラジオでも、教科書も、新聞も、著名な先生方も、一糸乱れずそう言っているからである。  しかしそれ以外の理由はない。 それなのに、中国側がどう説明しようと、何と言おうと、信じる人は皆無である。

 しかし問題は、『中国でも、韓国でも、事情は同じ』である。 しかも彼らはそれを小学校から徹底教育されているから、信念は日本人よりも強い。

 しかし、『尖閣諸島は日本固有の領土だ』と言いながら、歴代政府は何故 灯台とか、船舶の避難施設とか・・・何にも造らなかったのか・・・?  竹島だって韓国はとっくに立派な施設を設けて既成事実化している。 どうしてそんな施設を・・・歴代の日本政府は易々と造らせたのだろう? 
国家間で「歴史認識の違い」は明らかだが、日本の政治家が「歴史的真相」とか、「歴史認識の共有化」と言っているだけでは何の解決にもならない。

 歴史は、時の権力に書き替えられ、時勢の願望がつけ加えられながら受け継がれる。
例えば、原発事故だって、状況の真相は これまでの3年間でかなり消され〜、補助金や献金などを目当てに、再稼働の願望は強められながら現在に伝わっている。 この先10年、20年後には、事故発生の原因や、将来方針などは、どんな注釈が付き どんな認識になっているだろう・・・? 歴史はひき継ぐ人の立場で歪曲され、相反する何種類もの解釈が生まれるから、両国間には「過去の歴史の真実」などは存在しない。

 歴史研究者が後刻、過去の歴史を再検証して、領土問題や、慰安婦問題を、国家間で見直しても・・・、お互いに肝腎な不利な証拠は隠ぺいし、都合のよいストーリーを組立てあうだけだ。 国家間の紛争は、【歴史認識の共有化】などと、幾ら言っても何も解決しない。

それにしても尖閣は何故、これまで石原都知事が言い出すまで放置されていたのか・・・?、 竹島は何故 数年前、島根県が領土宣言するまで静観していたのか・・・?
 現在となって重要なのは、それまで「放置し静観していた歴史」の検証だろう。
解決策があるとすれば、それは、外交、経済、技術・・・何かで、@(紛争領土と同等以上の)価値ある条件と交換する !!か、または、A両国で利益を産み出す施策をじっくり考えて共同経営する !! ・・・の何れかだろう・・・。


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