| ホーム | **** 2002 * 12/28(土)・29(日) 【奮起湖 etc. バスツアー 】 *******

奮起湖・大凍山(日の出)・達娜依谷バスツアー



  私が中国語を習っている学校主催のバスツアー。
参加対象は 学校の生徒と教職員及びその家族。 といっても学校では英語や その他の外国語も教えているので,参加者40名の殆どは台湾人と欧米人。 日本人は私を含め全部で4人

12/28(土)
≪奮起湖までの車中 ≫
 午後 13:30 ; 学校の玄関前から出発。
バスの中は既に中国語,や英語やそれにイタリア語なのかポルトガル語なのか・・・,我々日本人以外は 結構大きな声で 賑やかだ。
しかし,中国語は私には まだまだ だが・・, でも英語も 欧米人同志の会話は殆ど理解できない。
でも・・・,私が問いかけると 彼らはトタンに分り易い言葉に変える
どうも日本人は こんな大きな声で会話に加わるのは抵抗を感じながら・・・,でも楽しい雰囲気だった。
1時間余り後 嘉義(チャイ)でトイレ休憩後 進路を山岳に向ける。
台湾の山は急峻なので 間もなく 断崖の道を回りくねりながら進む。
 坂を登りながら 大きなバスが 複雑な山ひだを縫う様に・・・,つまり,ずうっと崖っ淵ばかり走っている感じ。
そして,時に下界を見下ろし時にナイフの刃の様な山や峰を見上げ時に雲中を走行し・・・時に壮大な雲海を眼下に眺め,時に茶畑を見ながら・・・,16:30PM 予定通り奮起湖の幺妹(ヤオマイ)山荘に到着した。
 ちなみに ここは標高 1400m。 気温?℃・・・とにかく寒かった。
奮起湖には 有名な阿里山鉄道の中腹駅がある。 所で,この「湖」というのは「盆地」の意味だそうだ。

バス内で大はしゃぎの人達 烏龍茶畑 バスから見下ろす雲海



 阿里山森林鉄道
 ちなみに 阿里山山系 主峰の高さは 26?0m
阿里山鉄道は嘉義から阿里山駅(標高2190m)まで 72kmを繋ぐ。
そして阿里山駅からは 更に 支線で祝山駅(標高2490m)まで繋がっている。
注)阿里山駅は現在休止中で 隣の沼平(ツァオビン)駅起点になっている。

 軌道幅 73cm というから 一回り小型の列車はスイッチバックや 3重ループなどを繰り返しながら・・・,ジーゼル機関車で押したり,引いたりしながら 3時間半かけて登る。

 この間,標高により気候区分が 熱帯樹林,亜熱帯樹林から 温帯樹林にと移り・・・,アジアでは最も 高地を 走る鉄道で有名。
元々は 阿里山山系の頂上付近で産出する 杉やひのきなどの木材運搬のため191?年に 建設されたそうだが・・・,車窓の風景は 熱帯樹林と,亜熱帯樹林,温帯樹林と・・・次々移り変わる美しい森林を眺めながら,同時に,山岳,渓谷,峡谷,断崖,雲海,・・・諸々 バスでは見れない絶景が楽しめる
沿線に大きな街がある訳でもなく,運行も 1日に 1本とか 2本とか?,切符も買い難いとか。
しかし,私は 実際には乗った訳ではない。 列車の外から眺めただけなので・・・悪しからず。




≪奮起湖の夜≫
♪【 駅商店街 】
山荘到着後夕食まで奮起湖駅下のお土産街を散策,ここでは草餅や弁当などが名物という。
狭い路地を挟んで小さい店がぎっしり並んで,小姐に誘い込まれるが,山荘での夕食直前とあっては・・・,お腹は空いていても 結局何も買う気はしなかった。

♪【 蛍がり 】
 夕食後,蛍を見に行こうというので,真っ暗い山道を 皆で歩いて行った。
シーズンを外れ凍りつきそうな寒さなのに・・・。
沢山ではないが、 しかし林の中を明滅しながら描かれる青白い光跡を全員 真剣な眼差しで注視しているのが, 真っ暗闇の中に発せられる奇声で分かる。
 それと,ここから見る星空も・・・,凄〜く 空の中に 吸い込れそうなぐらい沢山の星がある。 そしてオリオン座は日本で見るよりもずっと高く,ほぼ真上に見えることを 発見した。

♪ カードゲーム,マージャン】
 山荘に帰ったら,流石若い人達だ。
カードとか マージャンに キャッキャ・・・と言いながら興じている。
そして 私にも 加われというのだが・・・。
ここで始めてお金も何も掛けないマージャンの楽しみ方を経験した。
 我々こそ サラリーマンでこの年齢だが・・・。
ここでは若い女性の先生も,男の先生も,生徒も・・・。
要するに皆、若い外人なのだが・・・ 若い人と一緒になって・・・勿論お金など何も掛けず キャッキャッとはしゃぐ。
 お金を掛け,血相を変えて打ち込むマージャンより ずぅっと気楽で ・・・勝った時も 負けた時も,お互いに腹の奥から 笑いが噴き出す感じは、本当に・・・,いや,実際 本当に何十年ぶりかの経験だった。
↑ 幺妹(ヤオマイ)山荘
↑ 蛍狩り行
↑ 夕 食
↑ 奮起湖駅ホーム ↑ 奮起湖駅商店街



12/29(日)
≪大凍山でのご来光 ≫
山頂でのご来光を見るため,早朝 5:10 山荘出発。
予定表では1時間だが道は良いということで楽勝と思い・・・,未だ睡眠不足の眠りが覚めきれない状態で出発した。
 しかし,まだ真っ暗い道は、最初から標高1900mあまりの頂上まで 1時間余りだが、ずぅっと急坂続きだった。 おまけに中学生ぐらいの男の子が得意顔で先導するので,大した休憩などは全くない。 皆かなり疲れた様子だが、しかし皆な若い・・・。  私も・・・途中チョッときつかったが、若い人の前では平静を装いながら登った。

 そして6:30頃から空が白み始め,やがて峰の稜線がくっきりとコントラストを描き・・・,遠方から順番に 暗灰色の雲がオレンジ色に変わってくる。
 そして ”6:50 AM”・・・。  この瞬間を 待ち焦がれていた40人全員の顔が眩しいオレンジ色に輝いた。 しかしそれも束の間で直ぐ下山。 → 山荘で朝食の後 次の目的地に向かった。



 ≪頂 湖 ≫
 地名から 湖の辺りを予想していたが,単なる山あいの小部落。(*ここの「湖」は盆地という意味)だ。
しかし,ここは林間の遊歩道があって,ウォーキングや ジョギングをしながら森林浴を楽しみに観光客?が訪れる様だ。 露店では 新鮮な野菜や,果物や,ジュースなどが人気を引いている。
それと・・・阿里山のこの当たり一帯は「烏龍茶(ウーロンチャ)」の産地で有名である。

 良質な烏龍茶は毎日霧の掛かる高山で採れる。
しかし,台湾の山は 何処もかしこも・・・崖の様な急斜面ばかりなので,日本茶に比べると
随分 非効率的な作業となるが,主にこの当りの 原住民 ”曹(ツオウ)族”に栽培されているそうだ。
↑ 遊歩道・杉林 ↓烏龍茶畑 ↓頂湖入口 /↑竹林
♪ ここで台湾の原住民について触れておく
 台湾は16世紀 大航海時代以降, 元々台湾に住んでいた原住民は ポルトガル,オランダ,スペイン・・・それに中国の福建省,広東省から入植してきた進入者や外商人と同化したり,征服されたり・・消滅していった。
しかし,高山に住む少数の部族(9族)はそれを免れ,今も文化や伝統を受け継いでいる。
勿論,現在は台湾社会の中に溶け込んで 一緒に生活しているが・・・
原住民の文化や伝統を多くの人に紹介したり,これを残して行こうという運動も為されている。



≪達娜依谷(タナイク)≫
 ここは 文字通り三方が崖の様な山に取り囲まれた渓谷。
そんな渓谷を 1時間あまり散策した後,原住民の伝統歌舞の公演を観賞するという趣向である。
その為に 台湾各地からも 沢山の観光バスが押し寄せる。
私の印象では=”曹(ツオウ)族” 原住民の男はハンサムで女性は美人が多い。
公演の最後には 原住民と観客とが一緒に輪になって 踊る趣向は非常に平和で印象的だった。

そして 15:30PM 現地発 → 高雄向け帰途についた。
帰りのバス車内, あの若い女性達も さすが 疲れたのか・・・,来た時の様な賑やかさなく大半は 寝息に変っていた。 (高雄着 18:30) 

↑ 達娜依谷の自然 原住民との歌舞公演 ↓