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SYSCO
News letter
2002.10
-- bP18

SYSCO〜淀鋼市川工場の技術交流会
2002 -9 -6


淀鋼市川工場と技術交流会開催
9/04〜06(3日間)私達は技術情報交流のため淀鋼市川工場を訪問した。
そして緻密で合理的にできた生産の仕組みについて学び, SYSCOからは,大胆且つ積極的手法で経験した事柄について紹介した。
また,日本滞在中,終業後の時間や休日を利用して近郊の観光も行った。
SYSCOからの参加者
洪 世強 -鍍金廠代理副廠長
謝 俊徳 -鍍金一課代理副課長
連 新豊 -鍍金一課代理副課長
潘 応添 -カラー二課課長
大方**(総経理室特別助理)

1.市川工場との技術情報交換
今年6月 市川工場 札場次長のSYSCO来社に続き、今回はSYSCOから市川工場を訪問し, めっき及びカラー鋼鈑の製造技術情報交換を行った。
淀鋼とSYSCOは ほぼ同様なラインで 同じ製品を生産し,共に良い製品を安く,効率的に生産することを追求しているが,職場や社内の雰囲気,日常の仕事の進め方や,その仕組みには大きな違いがある。
勿論、淀鋼は日本国内の事情の下で, そしてSYSCOは台湾国内の事情の中で模索して来た歴史的結果であるが,この違いを追求することは お互いに最も有益なノーハウとなる。

討議場風景
会議スケジュールに従い討議が進むにつれ,お互いの熱中度は益々高まって,3日間という日数はアッという間に過ぎた。
そして私達には,@市川工場では5Sと,安全に関する取組みに多大なエネルギーが注がれていること。
A生産性の点では,働く人は最少の人数で最大の効率を上げ,無駄な出費も最少限度にするための追求は SYSCOよりもっと厳しく、全社員一体の取り組みで,非常に合理的な仕組みが出来ていること。
B何事も 私達には思いもよらない細かな点に至るまで,沢山のノーハウが蓄積されていることなどが強く印象づけられた。
これら市川工場での何年もの努力を,私達は 3日間の情報交換で全て教わろうとするのだから・・・,虫が好いというか,何とも言い様のない最高の収穫であった。
これに対し私達には,日本の一般の会社に比べ いわゆる日本的サービス残業という習慣はない。
会社に対する忠誠心も、物事に対し綿密 精緻に考え、計画する能力も、市川工場にはチョット勝てない。 
しかも,仕事以外も休暇や家族旅行や・・・,生活も楽しみ・・・では,チョット申し訳ない気もしない訳ではないが・・・。
しかし,SYSCOには 得意の情報収集や,若さを フルに発揮した大胆且つ積極的な挑戦で,淀鋼にない経験を沢山している。
これは何にも 増して貴重な 情報交換材料であり,お互いにとって大変有意義な情報交換会になった。

会議の主用メンバー


2.SYSCO的技術推進スタイル
SYSCOには、英語に堪能な人が多い。 国際会議などを通じて知人も多い。
海外からの情報やテーマを聞き出すこともできる。

最先端のハイテク産業のことは知らないが・・・,私達の様な 並テク企業にとって≪新技術とは≫ 既成技術を組合せることなのだから「@より沢山のテーマに接し興味を引く好ましいテーマをいち早く選ぶこと。
A広い情報に接しながら最も好いタイミングで着手すること」。

これが最有効条件
である。
だから,あらゆる機会を利用して信頼できる情報の裏付けをとりながら 大胆且つ積極的にトライする。
こうすることで大きな失敗は防がれる。
しかも,試験研究費も,研究に携わる要員も・・・,更に,開発に必要な期間も極少で済む。
事実,これまでの経過をみても 成功率が非常に高い。
これがSYSCOの持ち前であり,技術推進スタイルである。
その意味で,今回の技術情報交換で学んだことは,SYSCOに 大きな進歩をもたらすだろう。




3.ディズニーシー見学 ( 9/05-木)
技術交流会の合間を利用してディズニーシーを見学した。
この日は市川工場での業務終了後すぐに出かけたが現地到着は18:30になった。
閉園が22:00だから,見学は 3時間半しかない。
園内はディズニーランドと同様,広いリゾートパークで沢山のアトラクションやエンターテイメントがあるが,ここはアトラクションの内容が全て海をテーマにしたものになっている。
「早速レストランで食事し,ショーを見学し,ショッピングを楽しみ,種々のアトラクションを楽しみ・・・」の予定だったのだが・・・!?。

しかし,何しろ入場者が多くて,花火のショーも 一生懸命背伸びして 人と人のスキ間からやっと見える程度だ。 レストランも,アトラクションも・・・待ち時間だけ長く,3時間半 という見学時間は,結果的に園内の景色と日本のアベックを見に行った様なものだった。
それでも @ジェットコスターのスリルと,A花火のショーと,B日本女性が奇麗だったのが印象的だったそうだ。 しかし,私は何れの項目も 周囲が十分暗かったのが 最も効果的だったと思う。
ディズニーシー夜景 ディズニーシーにて 花火ショー

4.箱根観光(9/07-土)
朝7:30市川(ホテル)出発。 コースは小田原から 伊豆箱根鉄道の定期観光バスで巡る。
箱根は,関東と関西を結ぶ交通の要衝であるが,かつては険しい山道で交通の難所であった。
地形的には早雲山や駒ケ岳を中心とする箱根火山群と,それを取り囲む外輪山と,その中にカルデラ湖の≪芦ノ湖≫が絶妙な風景バランスを創っている。

大湧谷は箱根火山の一つ早雲山の斜面から水蒸気が噴出している景色で有名だ。
谷の近くは湯気の熱気と硫黄の臭いがプノプンして歩きながら温泉情緒が味わえる。
この温泉熱で茹でた"黒卵"は 1個食べれば7年長生きできるそうである。
駒ケ岳は 芦ノ湖畔の「箱根園」から 標高差約1000mを 101人乗りロープウエイで登る。
そして眼下に見下ろす芦ノ湖と 外輪山の向こうに見える富士山は 大きからず小さからず、バランスが絶妙だ。
十国峠からは東に相模灘,西に駿河灘,眼下に十ヶ国を擁する広大な富士の裾野平原と,日本一の富士山の雄姿が一望できる。

順調にいけば こんな筈だったが・・・。
しかし,今日は雨と霧で 富士山の姿は一度も見ることが出来なかった。
折角,台湾から来たのに,絶景を見られなくて残念だが・・・,でも・・・私も 夏の時期に 箱根から富士山を見たのは一度か2度だから ・・・,むしろ,見えなくて順当と考えるべきだろう。
駒ケ岳ロープウエイから芦ノ湖を臨む 箱根大涌谷 芦ノ湖遊覧