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台湾新幹線は 2005年10月の開業を目指し,現在着々と準備が進行中だそうだ。
現在,台湾北部の台北と南部最大都市の高雄を結ぶ鉄道は,最速の特急「自強号」でも 4時間半かかるので,台北から高雄や台南などの移動には飛行機が普通である。

しかし,利用者が多く,高雄便などはラッシュ時は ほぼ10分毎で,
北国内空港は 1分間に 1機が離着陸という超過密状態。
しかし,それでもキャンセル待ちしなければならない状態だ。
これに対し,新幹線は 台北−高雄の市街地間を 345km を約 90分で結び,実質的所要時間は飛行機と大差なくなる。 
しかも,一度に運べる乗客数は飛行機とは比較にならない。
運賃も台北−高雄間の現行航空機は約2,000元(約6,500円)に対し,予定運賃は約1,200元(約3,900円)程度と見られている。

台湾新幹線の最高速度は 350km/h。平均は 300km/hで,日本の新幹線よりも速く,世界一となる見込み。
ちなみに,台北−高雄間 345kmの距離は日本では新大阪−広島間に相当するが,台湾では停車駅数の関係で最短 90分になるそうだ。

この台湾新幹線の 車両や信号装備、変電設備などは,当初,価格面から欧州勢が優勢であったが,性能や安全面から日本の新幹線が見直され,結局日本連合が受注した。

台湾新幹線に使われる車両が,先日神戸市の川崎重工業兵庫工場で公開された。
日本の新幹線車両が海外に輸出されるのはこれが初めて。
新型車両は700系のぞみの鼻先を 1m程 短くしたスタイルで,車体には白地にオレンジとグレーのラインが配された。

川重など日本企業三社は今後,360両(一編成12両)を量産し,順次台湾に運ばれる。