(1)「拠点ガイド方式」の問題点、
「拠点ガイド方式」とは、私たち観ボラが、観光拠点毎に分担して(個別にガイドする方式)を言う。しかし近年はお客様の滞在が短時間化し、呉市内には(日本遺産構成文化財だけでも20ヵ所あり)沢山の「未見学物件」まで紹介する余裕がない。
私は、呉~江田島を往復するフェリー船内(”おさんぽクルーズ”)のガイドをしているが、(時には)兵学校見学の行き帰り客とも、呉観光に関する色んな話しをすることがある。
その時、呉市内の未見学スポットや兵学校について少し補足説明をすると、興味津々となり、中には呉近辺をもう一度見学し直したいと、感想を言う人を何度も経験している。
裏を返せば、お客様の多くは「呉観光の全体像(総合力)は殆ど理解されていないと言うことである。
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(2)「呉海軍物語」(複数拠点セットガイド)の発想
私は、しかし私たち観ボラに「できる施策は何かないか??」と自問しながら考えた案が、
「呉近辺の代表的な観光名勝地を何ヵ所か巡回するガイドサービスを設け、お客様と一緒に移動する合間を利用して、眉間額物件の紹介や、呉の観光PRができれば最も理想的」と言う発想である。
それには、 |
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① |
ⓐ |
巡回する名勝地は、大衆受けの点から
「呉市内+兵学校」がベストと考える |
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ⓑ |
色々な説明やPRをする場所としては
「呉~江田島フェリー(船内ガイド)」が利用できれば時間配分も、雰囲気的にもベストと考える。 |
② |
巡回ガイドの行程」、及びお客様の受付は |
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ⓐ |
私たちのガイド範囲は「呉市内+フェリー内」のみ、
江田島では下船しない。 |
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ⓑ
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「フェリー乗船、島内移動、兵学校見学等」は全てお客様の個人行動とする。 |
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ⓒ |
お客様の受付けについては
*私たちが日時を決めて「定時ガイド」をする。
または*お客様からの依頼に応じる「依頼ガイド」を考えている。 |
③ |
しかし、ガイドシナリオは、「拠点ガイド」と同じでは意味がない。
「沢山の観光資源や 見所を総合的に紹介し、お客様の感動を呼ぶシナリオ」を
考えなければならない。
それにはガイド員養成も兼ねて「勉強会」を開き、皆なの知識やアイデアを出し
会って纏めてみようと言うのが私案である。 |
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(3)連係先を江田島に拘わる理由
呉・江田島の両市内にある観光資源は、その殆どが「呉海軍物語」というジャンルに組み込めるからである。各々の観光資源を(実見学はその一部)「呉海軍物語」という”物語”の1ページとして、恰かも小説を読み進める様に、シナリオを組み立ててガイドすれは、多くのお客様は強い興味を示し感動も覚えることを、、前述1.の経験から、私的には確証済みである。
つまり、「呉~江田島」の関係は、物語のシナリオを考えるにも、それを説明するにも、フェリー船内と言う雰囲気的にも時間的にも、理想的な条件が揃っていると考えるからである。
つまり、「拠点ガイド方式」は呉に限らず、何処のボランティアグループでも普通に行われている方法だが、他地域に先駆け、地域の魅力UPを計ろうと考えるなら、複数拠点セットガイド方式も、ガイドメニューに加える事が、『私たち観光ボランティアにできる、最も効果的な観光魅力UP作戦』だと考える。
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(4)今後の課題と、ガイド員養成講座
しかしこれを実現するには、次の問題も解決しなければならない。
つまり、 ①瀬戸内海汽船や関係団体の協力が得られるかどうか
②肝心のお客様をどの様にして集めるか
しかしこれらは、お客様に感動を与え、呉近辺の観光魅力をPRできるユニークなガイドシナリオができ、ガイド者も揃えば(準備完了・待機状態)、その内、必ず解決する問題である。
そして私たち観ボラの評価が上がれば、新しく別な世界も開けてくる。様々な特典もついて追いくる。 もし即座に実現できなくても、勉強会を開くことによる実損は生じない。
地域観光振興の為「私たち観ボラにできることは何か??」、常に問題意識を鼓舞しながら色々な発想をし、トライしていかなければ、今の時勢では、忽ち古いタイプの単なる便利団体になってしまう。社会に影響力のある団体から脱落してしまう。 そんな意味でも、この「複数拠点のセットガイドプランの理念」は、是非実現に漕ぎ着けたい、と一観光ボランティアは考えている。
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