地域観光 振興作戦

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呉観光の目玉商品と
外国人観光客のインバウンド作戦

   
    (2018/11 記)
インバウンド客来呉状況と、周辺の観光魅力

  呉周辺観光の魅力と、PR作戦
 広島・宮島には大勢の外国人観光客が来訪する。 しかし外人客の多くは『京都や大阪から日帰り圏内だから・・・呉まで足を伸ばす人が少ない』のは事実としても、地理条件による言い訳は時代錯誤だろう。 今は全国各地で誘客合戦が展開され多様な魅力スポットは激増し、加えて交通機関も急発展し辺鄙な山奥まで日帰り圏になっている現在、競合地はほぼ同条件で誘客争いをしている。 だから客を他所に奪われている(競争に負け)と見るべきだろう。

 ◆ 現に「広島-宮島-呉のトライアングルルート」や、もっと「環広域エリア(広島―JR呉線―しまなみ海道―今治・松山―宮島)ルート」等に範囲を拡げれば、呉近辺には江戸時代から近代までの歴史風俗物語や、瀬戸内景観物語や、日本海軍や鎮守府の物語、日本遺産の物語・・・等々、呉周辺は第一級観光地になり得る、スケールの大きい大河ストーリーや誘客材料は幾らでもある。
 だからそれは、彼らが日本への旅行計画時点で、呉周辺がターゲットに選ばれる様に「魅力のPR方法」を問題にすべきである。


2.周辺の「観光魅力PR」作戦
 来訪した観光客に呉周辺の魅力をPRするには、
 それには『先ずは
→①観光客をともかく一度呉に誘導し、→②来訪したお客様には、リピーターとして、或いはウェブサイトや「口コミ」等の発信者になる様、”呉の魅力” を如何に上手く伝えるか、→③私たち観光ボランティアはそ技量UPを計れば、→④彼らは必ず呉周辺の何処かに宿泊する。それを地道に繰り返せば社会的関心も高まる』・・・と言うの が私の基本発想である。

 ウェブサイト・ホームページ等によるPR作戦
 例えば「呉のホームページ」は、彼らの旅行ターゲット候補としてに選ばれた後に有効だ。 しかし問題はその以前にある。知名度の低い呉のページにアクセスする人は少ない。
 つまり広島や宮島など、著名観光地との相互リンクの強化作戦・・・を重視しなければ効果は上がらない。


3.呉観光の目玉商品と、呉インバウンド主催旅行
  呉市観光の目玉商品
 それを訴えるには、呉周辺の目玉として、《景観歴史・文化》 を考える。
それは

景観は、瀬戸内海のど真ん中に位置し、近辺には絶景スポットが豊富なこと、
歴史についても、江戸時代(日本文化醸成期)から近代日本形成に主導的な役割を果たした航跡や、更に日本遺産にも認定された第一級の歴史的資源が揃っているからである。  
 ※ 然も広島・宮島・しまなみ海道など観光客の大集合地にも近接しているから、このこれを大衆に「如何に発信し販売するか」戦略次第で「国内第1級観光地」に伸し上がる条件が揃っている。

 ※ しかし問題は、今や「全国各地に洪水の如く出現してくる数多名勝地」の裏で、知名度の高くない地域が「地域自慢やおもてなし」などを訴えても、今更 大衆には相手にされないことである。
 その意味で、呉周辺への「インバウンドツアー」の主催などは、非常に有効な手段だと考える。それが徐々にでも
発展的持続していけば(呉市観光は)自ずと隆盛に向かう。
4.《歴史+景観》を包括する《テーマ観光》戦略
 呉周辺ツアーが持続的に催行される為には
 【⇒①先ずは観光客が一度来訪し、⇒②もっと強い魅力を感じ、⇒③それが口コミやウエブサイトやテレビ報道などで発信され、⇒④(日本国内外)旅行業者などにもツアー催行意欲を促す⇒】 のサイクルが回転しなければならない。

 しかも大半の観光客は、交通手段が発達した現在、数多の観光地群から最も興味深いスポットを選んで周遊するから、折角呉の観光目玉《=景観、歴史、文化史跡等》があっても、旧市内とか、下蒲刈とか、御手洗とか分離して「小スケールの多彩メニュー数」を羅列しても目的地として選ばれるだけインパクトはない。

 呉市周辺《テーマ観光》の推奨
 それには 『呉市に近在する ①江戸時代(=日本文化醸成期)から近代日本形成までの《歴史・文化史跡や、瀬戸内風景など》を包括的に描写する「壮大な(歴史と風景の)物語(=テーマストーリー)」を創作し、⇒②大衆にインパクトある《タイトル名》を付し、⇒③現地周遊の「模範ルート提案」も添えて観光客を呼び込む、⇒④呼び込んだ客は、各スポットを連続ドラマの続きを見る様な興味をもって見学する』
 そんなスタイルの《シリーズツアー》を定着させれば、最低の投資費用で、他地域との差別化も、滞在時間の延長や宿泊も、リピーター創生にも繋がると言う発想である。


5.テーマ観光を意識したガイド作戦
  そんな考え方で、私は(外国人も日本人も)次の様に意識しながらガイドしている。

 景観が主体のガイド 
 目の前の風景を説明する際は、夕焼けに包まれる海景色とか、高所から見下ろす風景、四季折々の景観、しまなみ海道の見どころなどを口頭で描写しながら、その風景に由来する(例えば、村上水軍とか、北前舟とか、他地域との違いや、しまなみ海道サイクリングの話題など)を組込む。 勿論一度には見学できないので、続きは「もう一度リピーターとして・・・」近辺に再来訪の興味(余韻)を残すのが狙いである。
 それは私の経験上、観光客にも概ね好感を戴いていると思っている。
しかし特に最近、観光客の滞在時間(=ガイド時間)は、益々短縮傾向なので、盛り沢山、説明の仕方には更なる技量UPが求められる。

 日本的歴史・文化が主体のガイ
 ◇これについても、例えば、 戦艦「大和」に馴染みや関心のないお客様に「戦艦の優秀さ」を説明しても中々興味が示されない場合には、明治~昭和にかけ極貧に喘ぐ日本がどんな犠牲を払って建造したか、その意義は何か、戦艦としての功績、大和で培った技術により戦後日本が世界の経済大国に発展したことなど、臨機応変に視角を切替えて説明する技量とか・・・が必要だ。、

 ◇御手洗や朝鮮通信使についても、江戸時代という日本特有の文化形成期や、当時の伝統(日本らしさ)を短時間でどう伝えるか、今回は目次のみ、続きは次回のお楽しみ・・・」と締め括るにしても、「目次のみ」の内容が余りに貧弱では、次回再来訪する興味が湧かない。短時間に歴史的風情(真価)を伝える為、ガイド技量UPは永遠のテーマになる。 

6.直面する課題と私たちの行動方針
 以上、【 ⇒①観光客が興味にもつきっかけを造り、⇒②ともかく一度来訪すればもっと強い興味を覚え、⇒それが③ウエブサイトやテレビや、旅行業者などに波及し⇒④多くのファンを呼ぶ 】というサイクルが廻ることを作戦の基本と考えてきたが・・・、それには大きな課題がある。

 直面する課題と私たちの行動方針
 所が、観光ボランティアグループも、街興し団体や観光協会等も、行政サイドも
例えば呉旧市内とか、大和ミュージアムとか、音戸、下蒲刈、御手洗、江田島・・・等々 ①「郷土愛」をベースにして、自発的に心を籠めた観光ガイドは、奨励すべきことかも知れない。
しかし郷土愛の熱心さは、往々にして狭いエリアの牙城(縄張り)を造るから、 ②地域連係のストーリー性もスケールインパクトも乏しい、 ③周辺総合パンフレットも、中味は各々の郷里自慢の郷里自慢の羅列と言った感じになって、 結果として④競合地との差別化ができなくなってしまう。
それは、
役所も関係団体も、長年の慣習でできあがっている仕組みの改変は容易でない。つまり現状は何も変わらない。

 それが「先進発展地域」と「その他地域」との格差拡大の最大要因になっていると私は認識している。
しかし私たち《一観光ボランティア》の立場では、
そんな主旨を地道に訴えながら、ガイド技量のブラッシュアップ、仲間を集める努力を続ける以外ないだろう。

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